
メニューにミネラルウォーターが載る高級レストランで「無料の水でいいです」と注文する男性を描いた、ゐ(@irk_hrk)さんの漫画「水でいいです」がSNSで話題となった。2022年10月25日時点で7.5万件のいいね、1.4万件のリポスト、900件を超えるコメントが寄せられ、レストランでのマナーを巡る議論が広がっている。
■無料の水を巡るすれ違い



日本の飲食店では無料の水が提供されることが多いが、高級レストランではミネラルウォーターやスパークリングウォーターを注文するのが一般的である。そんな中、男性はあえて「無料の水でいいです」と注文し、店も希望どおり無料の水を提供する。しかし男性は「パンのおかわりもない」「水がなくなったのに聞きにもこない」と不満を口にし、女性はそれを「店側の無言の抗議」だと受け止める。「ドリンク頼もう?」とやんわり促そうとするものの、男性は「おかわりください!」と無料の水を追加注文。女性は居たたまれない気持ちになってしまう。
読者からは「マナー違反ではないけれど気持ちのよい行動ではない」「礼儀を考えさせられる」といった声の一方、「店側の対応の意味がわかった」「こういうマナーを知るきっかけになった」と学びにつながったという反応も数多く寄せられた。
■さまざまな立場の声が集まる作品
本作はテレビでも取り上げられ、大きな反響を呼んだ。ゐさんは「いろんな人に読んでもらえてうれしいです」と反響を喜び、「リプライ欄や引用RTでは、同じ経験をした人や飲食店経営者の意見もあり、マナーの勉強にもなっています。メディアではまた違う視点の感想が知れて勉強になります」と語る。
男性の設定については「野暮な方かなぁ?」としつつ、「ワイドナショー」で立川志らくさんが「野暮も突き通せば粋」と評したことも印象に残っているという。また、コメント欄でレストランのメニューを紹介している人に向けては、「どこのレストランなのか教えてほしいです」とユーモアを交えて話した。
■日常の違和感を漫画に
ゐさんは、Xやnoteを中心に日常のあるあるや推し活、恋活、婚活、美容などをテーマにした漫画を発表している。「女性向けと思われがちですが、男性支持でバズった『理想の陰キャ君と、現実の陰キャ』などもありますので、男女問わず読んでいただけたらうれしいです。note限定作品はクオリティを上げ、ページ数も多めで公開しています」と紹介した。
「水でいいです」のほかにも、「復活すんな、飲み会文化」や「推し活の闇」など、現代社会の空気感や価値観を切り取った作品を発表しているゐさん。身近なテーマだからこそ、多くの共感や議論を呼び続けている。
■取材協力:ゐ(@irk_hrk)
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