
気がつくと牢屋に捕らわれており、猫耳を生やした種族から「野良人間」と呼ばれ、処刑の日程を検討されていた主人公。そこは猫と人間の立場が逆転した恐ろしい異世界だった。本作を手がけたのは、自身も大の猫好きである漫画家の新田せん(@nittasen)さんだ。作品の誕生秘話やキャラクターについて話を聞いた。
■猫と人間の立場が逆転した世界と誕生のきっかけ





「薄汚い野良人間に子猫たちが近づいて病気感染したら大変」「法律で野良人間はすべて処刑するよう決められている」と抵抗虚しく告げられる主人公。現実世界で野良猫が殺処分されるように、異世界では野良人間が殺処分の対象なのだ。
この衝撃的な構想について新田さんは、人間だったら絶対に恥ずかしいだろう姿をSNS上にさらされている猫たち(トイレ中やニャンタマなど)を見ていて、ふと立場を逆転させてみたくなったことがきっかけだと語る。
転生先の異世界には「チンスタ」というSNSが存在し、女王様はこっそり野良人間の恥ずかしい姿の数々を撮影して全世界へ拡散している。私たちが日々、かわいい猫たちの姿を嬉々として撮影・配信している行為も、立場が逆転すると身の毛がよだつ体験となる。
■冷徹になりきれない女王様と今後の展開
“野良人間”は殺処分の決まりだが、なかなか実行されない。その理由について新田さんは、女王様が幼少期から帝王学を叩き込まれ「残酷であれ」と育てられたものの、猫情が邪魔して冷徹になりきれないためだと説明する。猫のすることゆえの抜けたかわいさがあるのだ。
牢に入れられた主人公の今後について、続編の予定は今のところない。しかし、新田さんは「主人公はたぶん、牢屋でもあの調子で幸せに暮らしていくのではないか」と推測する。
猫好きの人は、逆の立場になったことを想像しながら読んでみてほしい。
取材協力:新田せん(@nittasen)
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