会社勤めをしていた私は、夫との結婚が決まり、義母から「仕事はずっと辞めないほうがいいわよ」と言われていました。そんな義母から、新婚旅行へ行く直前に「これ、旅行に持って行ってね」と手渡された小さな紙袋。予想外の中身に、私は思わず言葉を失ってしまったのです。
新婚旅行用にと、義母が渡してきたものとは
当時の私の職場では、サービス残業が当たり前で、帰宅が深夜になることも珍しくありませんでした。そのため私は、「結婚して、もし子どもができたら、仕事を辞めることも考えよう」と漠然と思っていました。
ところが、結婚が決まったころ、義母から「仕事はずっと辞めないほうがいいわよ」と言われることがありました。少し気にはなりましたが、そのときは深く考えないようにしていました。
結婚式を終え、新婚旅行へ出発する直前、義母が小さな紙袋を手渡してきました。
「これ、旅行に持って行ってね」
お菓子か何かだろうと思い、その場では中身を確認しませんでした。ところが、家に帰って袋を開けてみると、なんと入っていたのはコンドーム。
「えっ、どういうこと……?」
あまりにも予想外で、私はその場で固まってしまいました。
義母がどのような意図で渡したのか、詳しく聞いたことはありません。ただ、以前に「仕事は辞めないほうがいい」と言われていたこともあり、私には、すぐに子どもを持つのではなく、しばらく仕事を続けてほしいという意味にも感じられました。
それにしても、夫に渡すならまだしも、なぜ私に直接渡したのかは、今でも不思議に思っています。
その後、私は結婚から2年ほどで妊娠し、出産を機に仕事を辞めました。最近になり、子どもの手が少し離れてきたため、義母に「そろそろ働こうかな」と話したことがあります。すると今度は、「子どもがかわいそうだから、家にいてあげて」と言われました。
以前は仕事を続けるよう勧められたのに、今度は家にいるよう言われ、私は戸惑いました。もちろん、当時とは家庭の状況も違います。それでも、自分の働き方について、その時々で義母から意見を言われることに、少し息苦しさを感じるように。
義母は決して悪い人ではありません。きっと悪気があったわけではなく、自分なりに私たち家族のことを考えてくれていたのだと思います。それでも、仕事を続けるか辞めるか、子どもをいつ持つか、子育てと仕事をどう両立するかは、本来、私たち夫婦で話し合って決めることです。新婚旅行前に渡されたコンドームをきっかけに、義母とは家族や仕事に対する価値観が違うのだと感じました。
今振り返ると、義母の言葉に戸惑うことはあっても、夫婦のことは私たち自身で決めていけばよかったのだと思います。今後も、周囲の意見に振り回されすぎず、夫婦で話し合いながら選んでいきたいです。
著者:飯田佳奈/40代女性/夫と子ども3人(2012年生まれの長女、2015年生まれの次女、2017年生まれの長男)の5人暮らし。長らく専業主婦でしたが、現在は仕事復帰に向けて活動中です。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)

