ある日、私は長女と次男を連れてアイス屋に出かけました。すると店内で長女の友だち姉弟の家族とばったり。姉弟ははしゃいで、私たちの注文の邪魔をしたり、次男にちょっかいを出したりと迷惑行動を繰り返します。しかしママは連れとの会話に夢中で気づきません。私のモヤモヤが募った、そのとき……。
お店で偶然会ったママ友親子が迷惑…
私は夫と共働きで、6歳の長男、4歳の長女、2歳の次男を育てています。ある週末、長男が夫と出かけるため、私は長女と次男を連れてアイス屋に行きました。店内に入ると、偶然、長女と同じ保育園に通う女の子とばったり。弟とママ、そしてママの友人と来ていたようです。軽くあいさつし、私たちはレジの列へ並びました。
「何味にしようか」などと話しながら楽しく順番を待ち、レジで注文を始めたとき、お友だち姉弟がこっそり近付いてきて、子どもたちを「わぁ!」と驚かせてきました。さらに注文する私の足元で長女たちに大きな声で話しかけるだけでなく、私の足にまとわりついたり、次男の持っていたおもちゃを取ろうとしたり……。子どもたちも戸惑っていたようで、私の後ろに隠れようとします。
狭い注文の列の中で、子どもたちに騒がれて注文もままなりません。「今は注文しているからやめてね」と注意しても止まらず、私はたまらずママたちの方を振り返り、目が合ったママに向けて、「すみません、ちょっと今は困るんですけど……」と言いました。しかし、ママは一瞬こちらを見ただけで、「あはは、子どもは元気でいいね〜」と他人事のように笑うだけ。私の声も聞こえていたはずなのに、何事もなかったかのように友人との会話に戻ってしまいました。
さらに呆れたことに、ママとその友人は「うちの義母、育児に口うるさくてウザいんだよね〜」「わかる! 年寄りはすぐ『目を離すな』とか言ってくるよね」と、会話に夢中で子どもたちを完全放置。レジ待ちの列も長くなり、私は焦りと怒りで胸が痛くなりました。
やがてなんとか会計を終え、長女が「車で食べたい」と言うので、片手に2段アイス、もう片方で次男と手をつなぎ、次男は長女と手をつないだ状態で、車に向かうことに。「アイスを落とさず安全に戻るだけで精いっぱいだな……」と考えながら、子どもたちに「車に気をつけて歩こうね」と声をかけて店を出ました。
すると少し進んだところで、お店の入り口から姉弟が大声で長女を呼んできました。気になって何度も足を止める長女と次男……。駐車場は車の出入りも多く、立ち止まると危ない状態です。「ちゃんと前を見て歩こう」と注意しますが、呼びかけの大声は続きます。また、姉弟は入り口をふさぐように動き回るため、周囲のお客さんも迷惑そう。相変わらずママたちは子どもたちに目もくれず、談笑中でした。
「これは、さすがに私が注意しなければ」と、私は決意。その後の保育園生活のことを考えると変にトラブルにしたくないなと、姉弟への注意は気が進みませんでしたが、あまりにも目に余る行動で危険だと思い、声を上げようとしました。
そのとき、年配女性が「こらっ! 入り口をふさいで大声を出したり、はしゃいだりしてはいけないでしょ!」と姉弟を叱責。さらに「駐車場にいるお友だちに声をかけたら、危ないじゃないの!」とはっきり注意してくれました。姉弟はビクッとして硬直。その声の大きさにようやく気づいたママが、慌てて「何してるの! 戻りなさい!」と駆け寄ってきました。そして年配女性の顔を見た瞬間、「ひっ……お、お義母さん!?」と絶句したのです。なんと、その女性はママの義母でした。
年配女性は、ママと、後ろから他人事のように眺めていた友人へ向かって、「あなたも、状況をよく見なさいよ! 子どもがこれだけ周りに迷惑をかけて、危険な目に遭っているのに、おしゃべりに夢中で目もくれないなんて、親として恥ずかしくないの?」と言い放ちます。ママが「あ、いや、ちょっと目を離した隙に……」と言い訳しようとすると、年配女性はかぶせるように「『ちょっと』なわけないでしょう! レジのときからずっとだったでしょう! どこかで声をかけなくちゃと思ってたら『義母が口うるさい』ってグチグチ言ってるし……。そちらのお友だちも、一緒にいながら見て見ぬふりをして同罪ですよ?」と語気を強めました。ママと友人は、みるみるうちに顔を真っ赤にしてフリーズ。「すみません……」と言いながら子どもたちの手を引いて去っていきました。
私は女性に会釈をすると、女性は「ごめんなさいね。もっと早く注意すべきだったのだけど、愚痴を言われてるとこには行きにくくて……。でも結局あなたにすごく迷惑をかけてしまったわ。本当にすみません」と深々と謝罪されました。
その後、保育園で姉弟、そしてママとも顔を合わせていますが、気まずいのかすぐ目をそらされています。子どもたちは何事もなかったかのように仲良くしていて、切り替えの早さに感心しました。
子ども同士でふざけあうことはよくあること。しかし、場所や状況によっては、危険と隣り合わせです。公共の場では、子どもから目を離さず、周りへの配慮を忘れないことも親の務めだと思います。お友だちのママを反面教師にしつつ、代わりにガツンと叱ってくれた年配女性のように、ダメなものはダメと毅然と言える親であろうと心に誓った出来事でした。
著者:菅田希美/30代・会社員。発達がのんびりな6歳の長男と大人びた発言をする4歳の長女、マイペースな2歳の次男を育てるママ。仕事と家事育児に追われ発狂しそうになりながらも「まぁいいか」の精神でなんとか毎日を切り抜けている。
作画:ryo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)

