かなさんは、小学5年生の娘さくらちゃんのお母さん。さくらちゃんを見送って、家の花に水をあげてから出勤するのが毎朝のルーティンです。この日も、庭の花に水をあげようと花壇に近づいたその時、チューリップの花が何者かによって千切られていることに気がつきました。子どものいたずらか、それとも犯罪の目印か。誰が何の目的でチューリップを千切ったのかは考えても分かりませんでしたが、チューリップを大切にしていたさくらちゃんのためにも、かなさんは絶対に犯人を見つけると誓ったのでした。かなさんが会社から帰るとさくらちゃんもチューリップの惨状に気づいたようで、慌てて駆け寄ってきます。誰がやったのかわからないと告げると「ぜったいに許さない」と怒り心頭でした。さっそくチューリップの花がいつまで咲いていたか情報のすり合わせをしますが、さくらちゃんは昨日までは咲いていたとしっかり答えます。お向かいの家の大地くんに咲いたチューリップを見せていたとのこと。そのとき、かなさんの中で同僚の山本さんに言われた「近所の子どもが千切ったんじゃ?」という言葉がよぎりました。
花が千切れていたら不思議に思うはずなのに

さっそく花泥棒捕獲作戦を開始。まずはいつまで花があったのか、さくらの情報とすり合わせをしますが、今日の朝はあいにく急いでいて、あまり見ていなかったそうです。しかし昨日のことはばっちり覚えていました。向かいの家に住む大地くんに咲いたチューリップを見せていたとのこと。そのときふと、同僚の山本さんが言った「近所に住んでいる子どもが千切ったのでは?」という言葉がよぎりました。・・・まさかね?
翌日の朝。隣の横鳥さんへ挨拶をしつつ、残った花の確認です。「昨日から減ってる花は・・・なし、と」とチェックしている後ろから、「さくらのかーちゃんおはよー」と声がかかりました。「大地くん!おはよー」と挨拶を返します。

「さくらもう出てくるよ〜」と言えば「うぃ〜っす。珍しくない?朝から外いるの」と言われました。「私?聞いてよ実はね・・・」とチューリップの件を言おうとするところへ、さくらが「お待たせー大地おはよ!」と家から出てきました。

「おー。早く行こうぜー。」と大地くんが声をかけますが、さくらは「あ!忘れ物ちょっと待って!」と慌てて家に戻っていきます。その時、大地くんがチラッと千切られたチューリップのプランターを見ました。

しかし大地くんは「・・・」と無言で顔をそらしてしまいます。今、明らかにチューリップを見たのに。花が千切られていたら、普通不思議に思わないでしょうか?

その後チューリップの話題に触れることはなく、バタバタと二人は登校していきます。「まさか・・・ね」私の胸に、ざわりとしたものがよぎりました。
大地くんは花のないチューリップを見ても、何も反応しませんでした。咲いたところも知っているはずなのに、この反応だと、どうしても疑ってしまいたくなりますね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
監修・校正:ママ広場編集部 編集:石野スズ
脚本・作画:めめ

