長崎県南島原市にある「道の駅ひまわり」は、2023年にリニューアルオープンした、島原半島唯一の道の駅。「道の駅ひまわり」があるエリアは1992年に起こった雲仙普賢岳の噴火によって発生した土石流で被災したエリアで、長崎・島原のグルメを堪能できることはもちろん、土石流災害による被害の様子を実際に見ることができます。
日本各地で自然災害が起こる昨今、防災について考えるのはとても大切なこと。そのきっかけになるかもしれません。
今回はそんな「道の駅ひまわり」の担当者に家族で訪れる際のポイントをインタビューしました!
道の駅 ひまわりってどんなところ?

「道の駅ひまわり」は、地元の農作物や海産物などの特産品が購入できる「ひまわりショップ」のほか、長崎名物のちゃんぽんや島原手延そうめんなどの長崎・島原グルメが食べられる「ひまわりレストラン」があり、買い物や食事を楽しめるスポットです。
また、雲仙岳噴火災害で被災した家屋をそのまま保存している公園があったり、雲仙普賢岳の噴火活動によってできた溶岩ドーム・平成新山(へいせいしんざん)を一望できたりと、地域の歴史を後世に伝えています。
ファミリーで訪れたい2つのスポット
土石流被災家屋保存公園
道の駅敷地内にある「土石流被災家屋保存公園」では、雲仙岳噴火災害で被害に遭った家屋を土石流に埋まった状態のまま保存し、公開しています。
この公園周辺は、土石流によって約2.8〜3mほど埋没したものの、流れてくるスピードが緩やかだったため、家屋は倒壊せずそのまま埋もれたそうです。
被害にあった家屋を実際に目にすることで、子どもと一緒に防災について学び、自然の力を感じることができるでしょう。

土石流被災家屋保存公園へ訪れる前に、山が噴火するとはどういうことか、雲仙普賢岳災害について(島原大変から198年ぶりの噴火によっておきた被害、教訓など)を子どもへわかりやすく伝えておくと、より理解が深まります。(施設担当者)
雨水や雪解け水などによって土砂や岩石(噴火によって積もった火山噴出物なども)が混ざったものが高速で流れる現象を「土石流」と言います。一方、火山灰や軽石などが火山ガスと混ざり合い流れ出たものを「火砕流」と言います。数百度もの温度になることもあり、流れる速さも時速100kmを超えるようですが、雲仙岳噴火当時はあまり知られておらず、逃げ遅れてしまった方もいるそうです。
かつて長崎県南島原市でどのようなことが起こったか、訪れる前に話しておくと学びが深まりそうですね。
展望所
道の駅の展望所から正面には普賢岳、後ろには有明海を一望できます。(施設担当者)

道の駅敷地内にある観光案内所の2階に展望所があります。日本には111の活火山がありますが、目にする機会はなかなかないという方も多いのではないでしょうか。道の駅ひまわりを訪れたら、ぜひ見ておきたいですね。
ヤギの餌やり
土日限定で、道の駅ひまわりで飼育されているヤギ「ふげんくん」に餌やり体験ができます。餌をあげられるのは9時から16時まで。雨天の場合は中止となります。

