三上真輝《鳥戦戯画、京にカエル》(部分)特別協力:株式会社 和多屋別荘
会場には、大型インスタレーションや注目度の高いアーティストによる絵画などを展示。京都駅ビル全体がアート空間になり、駅を利用する人や京都を訪れる観光客が、気軽にアートに触れられる公開型フェスティバルです。
池坊専宗《「 Traverse. 」》
さらに、ディズニー&マーベル公認アーティストによるライブペインティングや、数珠作り体験など京都らしいワークショップ、ここでしか味わえないグルメも。伝統と現代の文化が協奏し、京都駅ビルは新しい視点や創造が生まれる “文化・芸術のプラットフォーム”となります。
ポイント①伝統と最先端がコラボする芸術祭
本芸術祭(通称GNE)では京都駅ビル全体を大きく使い、あちらこちらに展示が散らばっています。駅ナカを散策するように、アートめぐりをしてみましょう。
GNE-ART&CRAFT BOX 展示風景
まずは、駅前広場の「GNE-ART&CRAFT BOX」から。展示の多くは2組以上の作家のコラボによるもので、異分野の表現のかけ合わせにより、今までにない新たな作品が誕生しました。
左:DAICHI MIURA×PAC-MAN《PLAYER ONE》、右:DAICHI MIURA×西陣連合青年会《Josie's Nishijin》
DAICHI MIURAさんは、ビデオゲーム『PAC-MAN』や西陣連合青年会とコラボ。アイコニックな女性をピクセル画らしく描いた《PLAYER ONE》、MIURAさんの作風と西陣織の伝統が共鳴する《Josie's Nishijin》という2つの新作が展示されています。
諫山宝樹×Omochi《KAWAII Neon 2025 GNE collaboration Ver.》
《KAWAII Neon 2025 GNE collaboration Ver.》は、日本画家の諫山宝樹さんとポップアーティストOmochiさんのコラボ作品。お二人とも「絵」による表現を得意としますが、日本画とポップでは画材などの道具が異なります。
そこで、なのかどうなのか、お二人は思い切って「ネオン」を採用。あたたかみのある諫山さんの「唐子」と、可愛さが限界突破したOmochiさんの「ハートの目の女の子」が、なぜかビカビカのネオンで見られるという、面白いコラボレーションです。
MuSuHi×PAC-MAN 株式会社バンダイナムコエクスペリエンス《パクパク大階段》
正面ゲートから駅ビルに入り、右手のエスカレーターを上がると、室町小路広場に到着します。大階段には、1980年代に大人気ゲームとなった『PAC-MAN』が登場。和傘や扇子、千社札など日本文化が散りばめられた壮大な舞台を、PAC-MANとゴーストたちが駆け巡ります。
大階段は上り下りができるので、眺めるだけでなく作品の中に入ることもできます。体を動かしながら、PAC-MANの世界を遊んでみてはいかがでしょうか?
三上真輝《鳥戦戯画、京にカエル》(部分)(特別協力:株式会社 和多屋別荘)
大階段を右に見ながら南広場へ進むと、ランタン作家・三上真輝さんによる作品《鳥獣戯画、京にカエル》が。《鳥獣人物戯画》から飛び出してきたような、躍動感のある動物たちがランタンで表現されています。
普段は佐賀県嬉野市の和多屋別荘にて展示されているそう。平安・鎌倉の京都で生まれた鳥獣戯画のキャラクターたちは「京にカエル」ことになりました。
《木工職人・中川周士の手仕事と禅庭》(特別協力:臨済宗大本山 妙心寺 塔頭 桂春院、立命館大学アート・リサーチセンター)
烏丸小路広場には、木工職人・中川周士さんによる《木桶の茶室》が展示。釘や接着剤を一切使わず、木桶の技術だけで組み上げられているそうです。
左の壁に展示されているのは、狩野山雪筆の障壁画《松に月図》(妙心寺桂春院所蔵)と、国の史跡名勝《真如の庭》を高精細デジタル技術で融合させた作品。本作を「庭」とし、京都タワーを「借景」とすることで、古都の美意識と現代の風景を結びつけます。
田中誠人《Childhood》(特別協力:国際芸術祭BIWAKOビエンナーレ実行委員会)
ここで紹介できたのはほんの一部で、他にも個性の際立つ作品が多数展示されています。美術館と違って公共の空間に展示されているので、アートとの偶然の出会いもお楽しみください。
ポイント②ステージイベントや体験コンテンツも
アートの展示だけでなく、アートが生まれる瞬間に立ち会えるステージイベントも開催。私が特に気になっているのは、『ダイハツ「コペン」x KAZ OOMORI スペシャル・ライブペインティング』です。
KAZ OOMORI
カズ・オオモリさんはディズニー&マーベル公認アーティストで、ディズニーやピクサー、マーベル、ルーカスフィルムなどのアートワークを手がけています。『ベイマックス』や『モアナと伝説の海』をはじめとする大作に参加してきた方で、そんな世界を股にかけるアーティストが絵を描く様子を生で見られるなんて…!
私が特に気になっている「数珠作りワークショップ」をはじめ、他にもイベントやワークショップは盛りだくさん。それぞれ開催日時や予約の要不要、参加費などが異なるので、詳細は公式サイトでご確認ください。
