「下痢を催した」際の正しい対処法は?
下痢を催した際の正しい対処法は、下痢の原因や症状により異なります。
感染性腸炎では、止瀉剤の服用はしないようにしましょう。病原菌が抽出されず、体内に留まってしまうことで症状が悪化したり、治癒が遅れたりするためです。
市販薬の止瀉剤・整腸剤などを内服することで下痢の症状が緩和する場合があります。
漢方薬では、五苓散・胃苓湯など、下痢の症状を緩和する、腸の働きを正常に戻す効果があるといわれています。
運動不足や不規則な食習慣は下痢のリスク因子です。運動不足を解消し、規則正しい食生活にしましょう。
喫煙はクローン病発症の危険因子であるといわれているため、禁煙することがおすすめです。
過敏性腸症候群は身体的・精神的ストレスで起こる場合があるため、ストレスを軽減できる環境作りをしましょう。
早く治したい時はこまめに水分補給をし、胃腸に負担がかかりにくい食事を摂り、安静に過ごすことがおすすめです。
下痢以外に発熱や嘔吐などの症状がある場合は早めに消化器科を医療機関を受診しましょう。
下痢の症状が繰り返し4週間以上続く場合は慢性下痢症が疑われます。炎症性腸疾患などの病気が原因の場合があるため、消化器科を受診しましょう。
「下痢の時に食べてはいけないもの」についてよくある質問
ここまで胃の調子を整える食べ物などを紹介しました。ここでは「胃に穴が開く」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
下痢の時にヨーグルトを食べてもいいのでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
ヨーグルトは腸内環境を整える作用があるといわれていますが、過敏性腸症候群では下痢を催しやすい食品であるといわれています。
ヨーグルトを食べて下痢が続いたり、症状が悪化するようならヨーグルトを食べないようにしましょう。
下痢の際は食事を控えた方がいいのでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
下痢を催すと体力の消耗や栄養不足を招く可能性があります。刺激が少なく・消化がよいもの・栄養価が高いものをバランスよく食べましょう。下痢を催すと水分も排出されるため、脱水になる可能性があります。こまめに水分を補給しましょう。

