
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『となりの席の子は宇宙人』(GANMA!刊)を紹介する。作者のふじの百さんが、6月5日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、7000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、ふじの百さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■となりの席に座っている宇宙人との話

ある日の教室、“となりの席の子は宇宙人らしい”と考える男女がいた。席が隣同士で、アンテナが頭についている女の子に対し、宇野くんは遠慮気味に教科書を忘れたため見せてほしいとお願いする。女の子は、少し緊張した様子で頭のアンテナをピコピコ揺らしていた。
あるとき、宇野くんはクラスメイトにワークを運んでほしいと頼まれる。「断ると面倒」と考えた宇野くんは了承した。しかし、その様子を見ていた席が隣の女の子は助け舟を出し自ら運ぼうとする。宇野くんは半分持つと言うが荷物がとても重たく、平然と持っている宇宙人のことをすごいと感じていた。女の子は、「怖いときあると思うけど」と異なる目や力について伝える。宇野くんはそれに対し、「かわいいと思うけど」と言ってきて…。
本作を読んだ人たちからは、「何度も読み返したくなるお話」「叙述トリックに翻弄された」「挨拶に赤面しちゃう」「まさかのそっちが…」など、多くのコメントが寄せられている。
■作者・ふじの 百さん「ストーリーを考える時は、自分の好きを詰め込んだ山場(見せ場)を作ることを意識しています」

――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
宇宙人がクラスメイトという、少し不思議なお話を描きたいなと思ったのが最初です。そこからネームを考える際に、叙述トリックのような要素を入れたら面白いのではと思いつき、本作のようなお話になりました。
――本作では、緊張すると頭のアンテナがピコピコ動くという点がとてもかわいらしくに印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
本作はメインの登場人物2人がわりと静かな雰囲気なので、その分2人の感情が大きく動くシーンはこだわって描きました。特に女の子の赤面シーンはかなり時間をかけたので、ぜひ注目してほしいです。また、宇宙人と地球人であり共通点の少ない2人が、少しずつ歩み寄っていく過程に注目して読んでもらいたいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
女の子が、男の子に押し付けられた荷物を代わりに運ぶと申し出るシーンが気に入っています。女の子のかっこよさや優しい所を上手く表現できたのではないかなと思います。その後モブのクラスメイトに礼を言われて「宇野くんにも」と返している所も、女の子のさりげない優しさが出ていてお気に入りです。あとは2人が赤面する所も、落ち着いた表情とのギャップが感じられて気に入っているシーンです。
――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
ストーリーを考える時は、自分の好きを詰め込んだ山場(見せ場)を作ることを意識しています。例えば特定のキャラに惹かれるシーンだったり、ギャップを感じる場面だったりです。また、編集さんとの会話を通して、ストーリーを考える時は主観的になりすぎないよう気をつけるようになりました。読む人にとって急な展開に感じられてしまわないか、言葉回しが迂遠すぎないか等、客観的な視線も意識したいと思っています。
――ふじの 百さんの作品は、読んでいると胸が熱くなります。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
ありがとうございます!作画の際は、顔のパーツや髪の流れをバランスよく丁寧に、不自然でないよう描くことを心がけています。また、人物の感情が大きく動くところの作画はたくさん細い線を重ねたり、線に動きをつけたりして、感情移入してもらえるように工夫しています。
――今後の展望や目標をお教えください。
今回は学園ものでしたが、和風ファンタジーなど描いたことのない世界観のお話にも挑戦してみたいです。また、いつか自分の本を紙で出せたらいいなと思っています。本屋で自分の本を手に取ることが今後の目標です。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
作品を読んでくださってありがとうございます。高評価やコメント等、とても嬉しく励みになっています。これからも自分の好きなものを色々描いていけたらと思いますので、お時間のある時に見てもらえると嬉しいです。

