無症状でも「性感染症」の可能性はある?検査の注意点や重要性を医師が解説

無症状でも「性感染症」の可能性はある?検査の注意点や重要性を医師が解説

梅毒をはじめ、淋病やクラミジアなど性感染症が増加している現在。ほかの人に感染させないためには、まず性病検査を受け、早期に治療を開始することが不可欠です。そこで性病検査を受ける時の注意点や受けた方が良い人について、KANDA NISHIGUCHI CLINIC院長の板東先生を取材し、受診から治療の流れなどを詳しく聞きました。

板東 大晃

監修医師:
板東 大晃(KANDA NISHIGUCHI CLINIC)

自治医科大学医学部医学科卒業。日本抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、日本メンズヘルス医学会テストステロン治療認定医、再生医療抗加齢学会、日本再生医療学会、日本メンズヘルス医学会、日本性感染症学会、日本性機能学会、日本美容内科学会、日本美容皮膚科学会。

編集部

性病検査を受けるタイミングはいつがいいですか?

板東先生

心当たりがあると感じた時点で、なるべく早く検査を受けることが大切です。ただし、感染してすぐでは検査で反応が出ないこともあります。たとえば、梅毒の検査は感染後3〜4週間経たないと正確な結果が出にくいことがわかっています。自己判断で安心せず、タイミングを医師と相談するのがベストです。

編集部

どんな人が検査を受けるべきですか?

板東先生

コンドームなしの性行為をしたことがある人、不特定多数の相手との関係がある人、性病の症状がある人(排尿時の痛み、かゆみ、分泌物など)は、積極的に検査を受けるべきです。また、妊娠を考えているカップルも一度は検査しておくと安心でしょう。最近は症状がないパターンも頻発しています。特定の相手との性行為であっても、その相手はどこで何をしているのかはわからないので、粘膜の接触があるのであれば感染しているものと捉え、検査を実施した方が安心です。

編集部

性病検査を受ける際の注意点はありますか?

板東先生

検査前に抗生物質を自己判断で服用すると、正確な結果が得られないことがあります。また、直前に排尿してしまうと結果に影響が出る場合があります。医療機関から指示がある場合はしっかり従いましょう。匿名で受けたい場合も、受けられる医療機関を事前に調べておくとスムーズです。

編集部

性病の予防には何が効果的ですか?

板東先生

予防の基本はコンドームの正しい使用です。すべての性行為で一貫して使うことで、多くの感染症のリスクを減らせます。また、不特定多数との関係を避けることや、定期的に検査を受けることも予防になります。

編集部

最後にメディカルドック読者へのメッセージがあれば。

板東先生

性病もほかの病気と一緒で、まさか自分がかかるとは思わないものです。特に最近はパパ活、SNSやマッチングアプリによって容易に出会える環境があり、性病は増加の一途を辿っています。性病は不妊(男女とも)の原因になったり、放っておくと神経系や心血管系まで侵されたりすることがあります。たかが性病、されど性病です。オーラルセックスのみでうつるもの、キスのみでうつるものもあります。つまり、粘膜の接触があった場合には性病になってしまっている可能性があるわけです。また厄介なのは症状がはっきりしないことも多いということです。上記のことを念頭においた上で、心配があるという人は、検査を受けることをおすすめします。

※この記事はメディカルドックにて<「梅毒」などの性病検査や治療は保険適用になる? 受診から治療までの流れも教えて>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

配信元: Medical DOC

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