義実家へ行くと、いつも近くのレストランで食事をするのが恒例になっています。子ども向けのメニューがあるのでそれ自体には問題はないのですが、頭を悩ませるのは義父の行動です。
タダ飯目当ての義父に、息子が純粋なひと言
義父はお金にとてもケチで、いかに自分のお金を使わずに済むかにこだわっています。その日の食事代は私たちが負担するのですが、義父は必ず高級サーロインステーキを注文します。それだけでなく、フライドポテトや副菜をたっぷり追加して、そのうえ小学1年生の息子の分も「それおいしそうだね、おじいちゃんに一口分けて」と食べてしまうのです。
どうやら義父にとって、普段は食べられない脂っこくておいしい料理をタダで満喫するチャンスのよう。義父は80歳にもかかわらず、周りの誰よりもよく食べます。息子がポテトをつまもうとすると、負けじとさらに速いスピードで次々と手を伸ばす義父の姿に、こちらは思わず引いてしまいます。義母は見慣れているのか何も言わず、夫も自分の食事に集中しているので、誰もそのことに触れません。こうして、義父はいつもしっかりとデザートのパフェまで注文して完食するのです。
するとふと、息子が義父をじっと見つめながら不満そうに言いました。
「ねぇ、なんでおじいちゃんだけ、いつもそんなにたくさん食べてるの?」「ポテトも全部食べちゃったし。ぼくも食べたかったのに!」
その言葉に義父は気まずそうな表情をしながら「おじいちゃんはおなかが空いてて……」と曖昧な返事をします。
やがて食事が終わり、会計の場面になりました。いつものように私が支払おうとすると、またしても息子が「ねぇ、なんでおじいちゃんはいつもお金を払わないの?」とまっすぐな目で義父に尋ねたのです。義父はその言葉に一瞬固まり、さきほどよりももっと気まずそうな表情を見せ「えっと、あとでママに返しているんだよ」と言い訳しましたが、私は一度も返金してもらったことはありません。
苦し紛れの嘘をつく義父を見て、義母も夫も苦笑いするしかない様子です。その日は結局いつも通り私が全額支払いましたが、義父はバツが悪そうに黙ったままでした。
それ以降、息子の質問攻めがよっぽどこたえたのか、義父は自分で財布を出すようになり、注文の量も以前ほど多くなくなりました。
あまりにもわが道を行く義父の姿に、帰省するたび私の中でストレスが溜まっていきましたが、息子の無邪気なひと言が状況を変えてくれました。もちろん、たまの外食なので楽しんでもらいたい気持ちもあります。しかし、毎回遠慮なしに大量に注文されると家計に響きますし、周りの状況や他人からどう見られるかを全く気にしていない義父のふるまいに、何とも残念な気分になるのも事実です。
今回、息子が自然と「おかしい」と感じて率直に言葉にしているのを見て、成長を感じて親としてうれしくなりました。これからも、他人への配慮や思いやりを大切にできる子に育つよう、日々の生活の中でしっかり伝えていきたいと思った出来事でした。
著者:富永 紗希/30代女性・主婦
小学生のひとり息子を育てる母。趣味はキャンプ。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
※AI生成画像を使用しています

