
アパレル業界で約10年の接客経験を持つゆき蔵さんは、実体験をもとに業界のリアルを描いた漫画を数多く発表している。今回紹介するのは、繁忙期に店舗へ派遣された女性スタッフが、心ない言葉を浴びせられながらも自分の信念を貫いたエピソード「派遣の逆襲」だ。
■未経験から成長した派遣スタッフに向けられた冷たい視線



繁忙期の人手不足を補うため、ようやく採用された派遣スタッフは接客未経験者だった。当初は戸惑う場面も多く、周囲もフォローに追われたが、2カ月後には現場を支える戦力へと成長。しかし、その働きぶりを認める人がいる一方で、「派遣はいーよね」「仕事ができなくても時給は高い」と嫌味を口にするスタッフもいた。定時で退勤する彼女の耳に、その言葉は確実に届いていた。それでも振り返ることなく職場を後にした姿が印象的に描かれている。
翌日、ゆき蔵さんが前日の出来事を謝ると、派遣スタッフから返ってきたのは予想外の言葉だった。その受け止め方には、読者からも共感の声が寄せられている。
■経験を重ねた鈴木さんが見せた“逆襲”の結末
ゆき蔵さんによると、鈴木さんは接客未経験だったため、最初は基本的な対応にも苦戦し、スタッフだけでなく来店客を戸惑わせる場面もあったという。それでも努力を重ね、着実に成長していった。
また、嫌味については本人も「ちゃんと聞こえていた」と話していたそうだ。発言した側も「わざと聞こえるように言った」と認めていたが、鈴木さんは感情的になることなく受け止めていた。その姿に、ゆき蔵さんは年齢以上の精神的な強さを感じたと振り返る。
自由奔放で思ったことを率直に口にする性格だった鈴木さんは、派遣期間の最終日に周囲を驚かせる“置き土産”を残して職場を去る。さらに数年後には、大手百貨店で経験を積み、以前とは比べものにならないほど成長した姿で再び同じ店舗へ戻ってくる。努力を積み重ねた末の爽快な展開も、本作の大きな見どころとなっている。
■取材協力:ゆき蔵(@yuki_zo_08)
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