櫻井翔、白衣姿で縁側に。大竹しのぶ×三浦友和W主演『ぼけ日和』2027年公開、矢部太郎の15.5万部マンガを内田英治が映画化

櫻井翔、白衣姿で縁側に。大竹しのぶ×三浦友和W主演『ぼけ日和』2027年公開、矢部太郎の15.5万部マンガを内田英治が映画化

15万5000部を突破した、矢部太郎さんによるベストセラー『マンガ ぼけ日和』が実写映画化される。認知症になった妻と、その隣で変わらず寄り添い続ける夫を、大竹しのぶさんと三浦友和さんがW主演で演じる。そして、二人を見守る認知症専門医を演じるのが櫻井翔さんだ。監督は『ミッドナイトスワン』『ナイトフラワー』の内田英治さん。このたび、夫婦と医師が縁側に並ぶファーストビジュアルもあわせて解禁された。
鳥飼夫婦(大竹しのぶ、三浦友和)と、二人を見守る認知症専門医・阿久津(櫻井翔)。原作小説の表紙をモチーフにしたファーストビジュアル
鳥飼夫婦(大竹しのぶ、三浦友和)と、二人を見守る認知症専門医・阿久津(櫻井翔)。原作小説の表紙をモチーフにしたファーストビジュアル


■櫻井翔が演じるのは、家族にも寄り添う認知症専門医
櫻井さんが演じるのは、患者だけでなくその家族にも寄り添う認知症専門医・阿久津孝介だ。自身も年齢を重ね、認知症を身近な問題として感じているという櫻井さん。いままさにこの病と向き合う友人も多いと明かす。そのうえで、原作に触れて感じたのは、病のなかにある温もりだった。

「阿久津医師という役柄を通して見る、大竹さん、三浦さん演じるご夫妻は、柔らかく、優しく…でも、徐々に記憶が薄れていく喪失感、いつか来てしまう別れを感じさせ、胸がキューっと締め付けられます」

さらに「微笑みながら、涙が頬を伝う。そんな温かな“人生”の話です」と語り、「親御さん、もしくは自分自身と重ね合わせながら、ご覧いただけたら」と呼びかけた。

■大竹しのぶ×三浦友和、出会って半世紀で初の“夫婦役”に
妻・鳥飼千晴を演じるのは大竹しのぶさん。絵を描くことが趣味で、認知症を患いながらも無邪気な笑顔を絶やさない女性だ。その隣で、趣味のカメラを手に変わらぬ優しさで寄り添う夫・道夫を、三浦友和さんが演じる。

二人はともにデビュー間もない1975年、第18回ブルーリボン賞新人賞を同時に受賞している。以来、半世紀以上にわたって日本の映画・演劇・テレビドラマ界を牽引してきた。『聖職の碑』など、これまで四度も同じ作品に名を連ねてきた間柄だ。

大竹さんは「哀しく、つらい方向からではなく『どこまでも愛』の視点から描いているところを観ていただければ」とコメント。三浦さんは、95歳で亡くなる父親が晩年に認知症と診断された経験を明かしたうえで、出演の決め手をこう語る。「原作が矢部太郎さんのほのぼのとした作品であったこと、そして脚本がつらさだけでなく、夫婦や親子の愛情に重きを置いている内容になっていた」。また、大竹さんとの、がっぷり四つの共演は初めてだと述べたうえで、「やりがいのある仕事は楽しいです。期待してください」と呼びかけている。

■原作の表紙をモチーフにした、縁側の一枚
原作者・矢部太郎さんが鳥飼夫婦と阿久津の3人を描き下ろしたイラスト
原作者・矢部太郎さんが鳥飼夫婦と阿久津の3人を描き下ろしたイラスト

解禁されたファーストビジュアルには、縁側に腰掛ける鳥飼夫婦と、そのかたわらの阿久津の姿が収められている。愛らしい笑顔を見せる千晴、愛用のカメラを手に寄り添う道夫、そして二人を温かな眼差しで見つめる阿久津。原作小説の表紙をモチーフにしながら、夫婦が積み重ねてきた時間と、これからも変わらず寄り添い続ける想いが静かに伝わる一枚だ。

あわせて、原作者の矢部太郎さんが鳥飼夫婦と阿久津の3人をモチーフに描き下ろしたイラストも公開された。矢部さんならではのやさしいタッチで、作品の温かな空気感が伝わってくる。

■認知症の進行を四季になぞらえた、矢部太郎さんのベストセラーマンガ
原作の『マンガ ぼけ日和』は、2023年に発売された全132ページの描き下ろしマンガだ。ベースになっているのは、認知症専門医として25年以上患者と家族に向き合ってきた長谷川嘉哉さんのエッセイ『ボケ日和 わが家に認知症がやって来た!どうする?どうなる?』。実在の患者のエピソードをもとに、矢部さんが描いた。

作品のなかでは、認知症の進行を「ちょっと変な春」「不安な夏」「困惑の秋」「決断の冬」と四季になぞらえ、それぞれの時期に何が起こり、家族はどう向き合えばいいのかを順を追って描いている。病気だけを描くのではなく、人と人とのつながりや家族の愛情を、温かなユーモアと優しい眼差しで綴った点が、多くの読者の共感を集めてきた。

実際、原作の読者からは「介護のタイミングでこの本に出合えて感謝」「笑って、泣けて、心が軽くなる」といった声が寄せられている。すでに介護を経験した人が、当時この本に出合えていたら、と振り返るレビューも少なくない。認知症を必要以上に恐れる病気ではなく、正しく知るための一冊として受け止められている。

■内田英治監督「見ると、母や祖父母に会いたくなる」
メガホンを取る内田英治監督が、原作を読んでまず思い浮かんだのは、遠い昔に亡くなった祖母の姿だったという。当時は仕事一辺倒で、九州という距離もあり、数回しか会わないまま見送ることになった。

「ああ、生きてるときにもっとたくさん会えばよかった……、なぜあのときたくさん会いに行かなかったのだろう……」

その後悔とともに、祖母が生きた時代、祖父との結婚生活、その子である父との関係へ思いをはせたと監督は明かす。本作を「薄れゆく記憶のなかで寄り添う男女。昭和というひとつの時代を生きた夫婦の愛の物語」と位置づけ、夫婦役には国民的俳優である大竹さんと三浦さんを、寄り添う医師には櫻井さんをと、自ら声をかけたことも明かしている。「見ると本当に、母や、おじいちゃんおばあちゃんに会いたくなります」と語る。

原案となったエッセイの著者であり、本作では医療監修も務めた長谷川さんも、本作について「この映画が描くのは認知症という病気だけでなく、困難に向き合いながらも互いを思いやり、支え合い続ける主人公夫婦の深い愛情です。認知症は正しく理解すれば、必要以上に恐れる病気ではありません。そして介護は、一人で抱え込むものでもありません。この映画が、その思いを社会に広げるきっかけになることを願っています」とコメントを寄せた。

「今日も ぼけ日和ですね」
忘れても続いていく日々のなかで、そう笑い合う夫婦がいる。
公開は2027年。その日をスクリーンで待つあいだに、まずは132ページの原作を開いてみてほしい。読み終えるころには、認知症のイメージが少し変わっているはずだ。

映画『ぼけ日和』
2027年全国公開
出演:大竹しのぶ、三浦友和/櫻井翔
監督:内田英治
脚本:内田英治、池亀三太
原作:矢部太郎『マンガ ぼけ日和』(原案:長谷川嘉哉/かんき出版)
配給:東映
(C)2027映画『ぼけ日和』製作委員会

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配信元: Walkerplus

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