
反町隆史主演ドラマ「GTO」(毎週月曜夜10:00-10:54、カンテレ・フジテレビ系)の第2話が7月27日に放送され、何事にも無関心な生徒たちに嫌気が差して退学してリセットしようとした女生徒を「今まで頑張った自分をリセットなんかするな!」と諭した英吉(反町)の言葉が、多くの視聴者の感動を呼んだ。(以下、内容のネタバレを含みます)
■50代になった鬼塚英吉が奮闘
藤沢とおる氏による同名漫画が原作の本作は、元・暴走族総長の教師・鬼塚英吉が、型破りな行動で生徒や学校の問題にぶつかっていく学園ドラマ。1998年放送以来28年ぶりに完全新作で“反町版”が連ドラ復活し、時代の流れと共に変わった学校事情や冷めている生徒たちに、50代になった鬼塚が立ち向かう姿を描く。「GTO」とは、「グレート・ティーチャー・オニヅカ」の略だ。
■クビの危機。生徒たちから低評価の嵐…
英吉は、奮闘努力の末、不登校だった片山健太(森本陸斗)を学校に来させることに成功し、生徒が教師の評価をする“フィードバック制度”でも高評価だろうと意気揚々。だが実際は、彼が受け持つ1年B組の生徒28人中、健太以外の27人から低評価を受けてしまっていた。
教頭の中丸(近藤芳正)に、「就任からこんなに短期間でこんなに低評価を受けた教師は前代未聞。即刻辞めてもらうしかない」と言われた英吉は、大慌て。次々と高校をクビになる彼に愛想をつかして離婚届を置いて実家に帰ってしまった妻・あずさ(松嶋菜々子)に戻ってきてもらう為には絶対クビになるわけにはいかない英吉は中丸に食い下がり、来週までに1人でも高評価を増やすことを条件に、クビを一旦保留にさせたのだった。
英吉は、生徒たちから何とか高評価を得ようと、「頼みごとがあれば言ってくれ。何でもするから」と寄り添う姿勢を見せたが、「AIに相談するから大丈夫」と言われ、相手にされない。英吉は、ナメた態度の生徒たちにブチギレたいのを我慢して、副担任の実央(生見愛瑠)に泣きつく始末…。そんな情けない英吉の姿に、健太は「鬼っち…」とガッカリだ。

■英吉、マスゲーム部設立に協力
そんな中、生徒の伊藤結(稲垣来泉)が「マスゲーム部設立に協力してくれたら高評価をつける」とやって来た。英吉は結に協力することにしたが、クラスで加わったのは健太だけだった。
ある日の練習中、結が健太になぜ学校に来ることにしたのかと尋ねると、「オレが死んだら寂しい、って言ってくれたんだよ、鬼っちが」と答え、「この人なら信頼してもいいかな」と思ったことを告げた。英吉の心は、健太に確実に届いたようだ。
部員が5人居ないと部として認められないが、英吉や健太の必死の勧誘も虚しく、健太以外の部員は増えなかった。そんなある日、入部するフリをした2人組の男子生徒に襲われそうになった結は、生徒たちの無関心さに嫌気が差していたこともあり、「こんな学校、来るんじゃなかった!」と言い出し、退学して親友のいる高校に入り直すと決意。
そのまま彼女の気持ちは変わらず、結局、退学の日に。結がクラスで別れを告げようとすると、英吉は「やっぱり納得できない」と、彼女に考え直すように告げた。そして生徒たちに、「せっかく同じクラスになったのに、このまま別れるなんて寂しすぎるだろ。止めてくれよ」と訴えたが、「本人が決めたんだろ?」と皆、無関心…。
その雰囲気にいたたまれなくなった結は、「短い間でしたが、お世話になりました」と言って教室を飛び出した。英吉は彼女を追いかけて、これ本当にいいのかと問うたが、結は「先生がいけないんだよ。“オレにできることは何でもする”とか言うから!」と彼を責めた。

■「逃げ道ばっかり作ってどーすんだよ!」
我慢も限界になった英吉は「そうかそうか、やめちまえ!」とついにキレた。そして「そうやって逃げ道ばっかり作ってどーすんだよ!これからも、困ったら周りの人にお膳立てしてもらうのか?そんなことばっかして、楽しいのか!?」と怒りをぶつけた。
結は「そんなに言うなら教えてよ。どうやったら皆に高評価もらえるわけ?答えられないよね。自分だって全然取れてないんだから」と爆発。答えることができない英吉に、彼女は、これ以上嫌われるのもバカにされるのもイヤだから「リセットするしかないじゃん」と涙ながらに訴えて去っていった…。

■「オマエを、オマエが嫌いになってどうするんだよ」
結が校門を出ようとしたその時、健太が行進しながら彼女に近づいてきて、「フザケんなよ、ゆうきち」と言った。マスゲーム部は健太が中学高校通して初めて入った部活で、自分のような人間でも誰とでも自然に触れ合えるマスゲームが気に入ったことを告げ、「オマエが他の学校に行っても、オレは続けるからな!部長やって、学校中のヤツとデッカい輪作ってやってやるからな!」と宣言。
彼女の周りで健太が行進を続けていると、英吉も行進しながら加わり、「オレもこの歳になってリセットしたいことが腐るほどあるけど、自分が今までやってきたことをチャラにはできない。失敗したって、後悔したって頑張るしかない」と彼女に語りかけた。「今まで頑張った自分をリセットなんかするな。恥ずかしくても必死に頑張ったオマエを、オマエが嫌いになってどうするんだよ」という英吉の言葉は、結の心に刺さるのだった。
その様子を遠くから見ていた実央に気付いた英吉は、彼女も誘った。実央は最初は断ったが、「ヘタでも教えてあげますから」との言葉に負けず嫌いに火が点き、「こんなの簡単ですから」と加わった。そこへ「僕も入っていいですか」と宮藤(工藤阿須加)も加わり、配達中に通りがかった英吉のかつての教え子・マサル(山崎裕太)も強引に引き入れられて、健太の号令に合わせて、結を囲んで皆で踊り始めた
「結、オマエも」と手を差し伸べる英吉。すると、実央も結に手を差し伸べた。2人の手を握り、「先生、ごめん…」と結は泣いた。そして彼女が健太にも謝ると、彼は「いいって。ゆうきち」と言った。「ゆうきち」というあだ名は「威勢が良くて鬼っちに似てるから」と健太が告げると、「ゆうきちと英吉か!」と言う英吉。「やめてよー」と言いながらも、結に笑顔が戻った。
視聴者からは「2話も泣いちゃった」「笑ったし泣いたし感動した」と、英吉の言葉や思いが刺さったコメントがXにあふれた。また「ケンケンがいいヤツすぎて泣ける」と健太の友達思いの純粋な心に打たれたコメントも多数ポストされた。

■「あだ名は“ゆうきち”で!」
無事に学校へ戻った結は、「できればもう1度クラスメートでいさせてほしい」と頭を下げた。そして、どんなにバカにされてもマスゲーム部を認めてもらえるよう頑張ることを宣言。続けて「ケンケンがそう呼ぶんで、あだ名は“ゆうきち”でお願いします」と告げるのだった。そんな彼女を、生徒たちはあ然とした表情で見つめるだけだった。
約束通り結が高評価を付け、英吉のクビは今回はまぬがれた。だが、クラスチャットに「鬼塚は存在しないことにしよう」との書き込みが。先日の突然の低評価も、このチャットに「鬼塚、はずそ」と書き込まれたのがきっかけだった。書き込みの主は誰なのだろうか…。
◆文=鳥居美保


