「私が行くまで待っていて」愛犬の死から4年→飼い主の悲しみに寄り添う配達員の怪異記録【作者に聞く】

「私が行くまで待っていて」愛犬の死から4年→飼い主の悲しみに寄り添う配達員の怪異記録【作者に聞く】

ゲンタはおじいさんとの散歩が大好きだった

現役の郵便配達員たちが体験した不思議な話や怖い話を漫画化した「郵便屋が集めた奇談」が話題だ。今回紹介するのは、配達先のおじいさんと愛犬にまつわるエピソードである。飼い主が亡くなった際、愛情を注がれたペットも時を同じくして亡くなるという不思議な現象は決して少なくない。町の隅々まで配達して回り、住民たちと浅からぬ関わりを持つ郵便局員たちは、そういった現象を目の当たりにすることがあるという。
配達のバイクで町を走っているとよくすれ違ったという
配達先の住民だけでなく、ペットも顔見知り!
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本作には「おじいちゃんのこと、大好きだったんですね。一緒にお散歩したくて追いかけてっちゃったのかも」「実はうちも祖父が亡くなった半年後に猫さんも…」といった声が寄せられた。さらに「亡くなって4年も経ちましたが、私が行くまで待っていてくれるでしょうか(泣)」など、先に旅立った愛するペットを想うコメントも相次いでいる。

■塞ぎがちな祖父を救った老猫…作者が明かすもう1つの別れ

この漫画の作者は、関東の郵便局で現役で働く送達ねこ(@jinjanosandou)さん。本作は同僚のHさんから届いた体験談だが、送達ねこさん自身も同様の事象を経験したと明かす。祖父の葬儀の際、同居していた老猫も時を同じくして亡くなり、祖父への献花をもらって棺を飾られたという。

もともと祖父は猫好きではなかった。しかし、引退して家で塞ぎがちだった祖父が猫の世話をするようになり、晩年には無二の親友のように親しんでいたそうだ。生前「(猫に)先に逝かれるのを考えると涙が出る」と話していた祖父。「おじいちゃんが寂しくないように少しあとで追いかけたのかも。言葉がなくても気持ちが通じるものがあったのかもしれない」と、葬儀のあとに母親が話してくれたという。

■「怪異に出合う」現代の民話集はいかにして生まれたか

「郵便屋が集めた奇談」を描き始めたきっかけは、不思議な体験を集めていた同僚から「現代の民話集をやってみたい」とメモを見せてもらったことだった。送達ねこさんがNHKのラジオドラマで脚本を手掛けていた経験をいかし、読み物として構成。クリスタ(クリップスタジオペイント)を購入したタイミングで漫画化し始めたそうだ。

本作以外にも、配達先での怖い話や不思議な話を多数収録しており、送達ねこさんは「配達があるので怖がってばかりもいられず、ただただ怪異に出合う郵便局員たちの話がそろっています」と語る。読者からは「背筋がゾクッとしたけど、めちゃくちゃおもしろい」「郵便屋さんならではのお話」と好評だ。日本のどこかの町でひっそりと起こっている“怪異”をぜひ覗き見してみてはいかがだろうか。


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