
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回ピックアップするのは、マンガゼグラで連載中の『役目を果たした日陰の勇者は、辺境で自由に生きていきます』(作画:船野真帆、原作:丘野優、キャラクター原案:布施龍太)だ。
同作は、単独で魔王を討伐した勇者パーティーの荷物持ちが辺境の地を開拓する様子が描かれたファンタジー作品。以前船野さんのX(旧Twitter)に同作の第1話が投稿されると、多くの人の関心を集めて3万ほどの「いいね」が寄せられている。そこで作画担当の船野さんに、同作を描くことになった経緯について話を伺った。
■ラスボスの魔王を倒した最強の村人

魔王と対峙して止めを刺したのは、勇者パーティーの荷物持ちで村人のクレイ・アーズ。魔王との戦いによって気絶していた王子・ユークは覚醒し、クレイが魔王を倒したことに驚く。
そして、魔人や魔物を強化して支配する特殊スキル「魔の支配者(デモンズロード)」を扱える魔王が死に、さらにその能力を引き継げる者がいないため、それは勇者パーティーの完全勝利を意味していた。
その後、ユークは国王のゼルドにクレイの活躍を報告しようとしたところ、クレイが“ユークによって魔王が倒された”と割って入る。というのもクレイは、以前から世界で最も危険と言われる魔の大地「辺獄」を開拓したいと考えており…。
読者からは「パーティーのみんながクレイを信頼していて良いね」「辺獄に入ってからどうなるかが気になって仕方ない」といった反響が上がっている。
■キャラクター像を固めたのは最初に残したメモ書き

――『役目を果たした日陰の勇者は、辺境で自由に生きていきます』の作画を担当することになった経緯をぜひ教えてください。
最初にコミカライズのお話をいただいたことがきっかけです。元々コミカライズに興味があったため、お話を伺ってみることにしました。その後、原作を拝見し、「ぜひ私に描かせていただければ」とお引き受けすることになりました。
特に惹かれたのは個性豊かなキャラクターたちです。中でも、第1話に登場する悪役キャラクターのコンラッドがお気に入りです。初めて読んだ時のメモを見返してみると、主人公のクレイについて「人といるのが好きじゃなさそう」、魔王に対しては「ビジュアルが知りたい、推せる!」、男性キャラクターのグランツについては「色気がある」などと書き残していました。これらの印象が、現在のキャラクター像につながっているように思います。
――第1話を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
勇者パーティーとの別れでしょうか。仲の良い仲間たちと別れ新たな人生を始めるクレイの寂しいけど前向きなお別れです。また1話に限らずですが、なるべく読みやすいようなセリフやコマ割りを心がけています。
――同作は作画の他に原作担当の丘野優さん、キャラクター原案の布施龍太さんが担当していますが、どのような流れで制作を進めているのでしょうか?
担当編集さんと原作のどこからどこまでを1話分にするかなどをお話しして、担当編集さんとプロットとネームを作ります。丘野先生と布施先生とは直接やり取りをしたことはありませんが、いつも自由にさせてくださって本当に有難い気持ちでいっぱいです。いつも素敵なSSを書き下ろしていただいており、キャラクターの過去を知ることができて嬉しいです。
――読者へメッセージをお願いします。
『役目を果たした日陰の勇者は、辺境で自由に生きていきます』を読んでくださりありがとうございます!おかげさまで第1巻が紙、電子ともに発売中です。今後とも楽しんでいただけたら幸いです。

