「まさか…血栓?」リハビリ優等生の義母が退院後にエコノミークラス症候群寸前に【体験談】

「まさか…血栓?」リハビリ優等生の義母が退院後にエコノミークラス症候群寸前に【体験談】

言い換えアドバイスで前向きな変化が

リハビリを頑張りたいのに「寝てください」と言われ、義母は困惑していました。「私はあまり寝ないんよ」と、寝る時間が短いことを自慢にしていた義母です。昼寝の習慣もなく、日中に横になることにとても抵抗があるようでした。座ってウトウトする姿も見せたくない人なのです。


「横になって休んでください」と言われても「私は平気だから」と聞く耳を持ってくれませんでした。しかしこのままではいつ血栓ができて命に関わるかわかりません。考えた末、言い方を変えて提案してみました。


「お義母さん、横になって足を上げた状態でおこなう運動の時間を作ってみたらどうですか? こんなふうにベッドに寝転んで、足の下に畳んだ布団を置いて、20分間、手指の運動をしましょう」と、まず私が寝転んで実践。横になって、畳んだ布団の上に足を乗せた状態で、指のグーパー体操やゴムボールを握って見せました。


「運動になるかどうか試してみては?」と言うと、義母は「なるほどねぇ」とまんざらでもない表情。私は提案だけして、いったん外出しました。帰ると、すぐ義母が声をかけてきました。「試してみたら、足がラクになる感じだったわ。このごろ手指の力がなくなってきたのも気になっていたから、3時間おきくらいにおこなってみようかしら?」。私は、やった! と思いました。

まとめ

「寝る」という言葉を使わず、「運動」という言葉を入れたことで、義母のやる気にマッチしたようです。足の腫れも治まり、次の診察時には医師から「上等! 良い状態になりました」とのお言葉をいただきました。「先生の言いつけをきちんと守って、毎日3時間おきに必ず足を上げる運動をしているんですよ、私」と、義母は優等生に戻れた気分なのか、誇らしげに話していました。症状に応じたリハビリと、高齢者本人の気持ちや個性に寄り沿うような言葉かけが大切だと感じた体験でした。



※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。


著者:森川あさみ/40代女性・主婦。


※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

※一部、AI生成画像を使用しています


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シニアカレンダー編集部

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監修者:医師 医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長 菊池大和先生

地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。

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