「あそこでどうやって手入れしてるの?」 高速道路に植木がある理由

「あそこでどうやって手入れしてるの?」 高速道路に植木がある理由

高速道路を走行していると、中央分離帯に木が植わっている区間を見かけることがあります。

目に優しい緑があるのはほっとしますが、この植栽は何の目的で設置され、誰がどのように手入れしているのでしょうか。

中日本高速道路株式会社(以下、NEXCO中日本)に取材しました。

何のために植木がある?

そもそも、なぜ高速道路の中央分離帯に植栽があるのでしょうか。

その目的について聞いたところ、このような回答がありました。

遮光や視線誘導・線形予告などの交通安全機能のほか、植物が有する潤いをお客さまに提供することにより、走行時の緊張を和らげる心理的効果を期待して設置しております。

常時遮光効果を発揮するために、常緑で維持管理の容易な樹木・地被植物を選定しており、よく使われる樹種は、サザンカ・マサキ・カイヅカイブキなどがあります。

植栽があると、視線誘導などの直接的な効果だけでなく、ドライバーや同乗者に心理的にプラスの効果も期待できるようです。

道路の植木の写真

※写真はイメージ

誰がメンテナンスしている?

基本的に、24時間365日車が走行している高速道路。

植栽の管理は大変なはずですが、誰がどのように手入れをしているのでしょうか。

同じく、NEXCO中日本に聞いてみました。

植栽の手入れはメンテナンス会社に委託しております。

繁茂状況に応じて手入れをしますが、中央分離帯での作業に当たっては、基本的には追い越し車線の規制が必要となります。

そのため、交通への影響を勘案し、交通量の少ない時間帯や集中工事の中で作業することもあります。

基本的には交通量の少ない時間帯などに、追い越し車線を規制してメンテナンスを行っているようです。

便利な反面、事故の危険も多い高速道路。何気なく置かれている植栽にも、事故を防ぐための工夫が詰まっているのですね。


[文・取材/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]

出典 中日本高速道路株式会社
配信元: grape [グレイプ]

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