本当の豊かさとは何か、考えるきっかけになったと思うことにした株の暴落。夢にガネーシャが一瞬出てきて励ましてくれた気がします。「大丈夫だよ!」という声がしたのですが、次の日株価をチェックしたら全然大丈夫じゃありませんでした……。
そのガネーシャで思い出して、行きたかった日本橋高島屋史料館の展示「やっぱりゾウが好き」に立ち寄りました。3月13日から8月31日まで開催されていて入場無料。(第二火曜休館) 会期が長くて、ちょうど始まった3月は歯の治療が佳境だった頃。展示をチェックする余裕がなかったです。
でもガネーシャ好きとしては象の写真や動画が展示されているので外せません。「デパートの屋上にゾウがいた!」というキャッチコピーが表している通り、戦後すぐの1950年頃、日本橋高島屋の屋上には一頭のゾウが暮らしていたのです。その名は高島屋の「たかちゃん」。展示には当時のモノクロの写真がたくさんありました。高島屋にはじめて来たときはクレーンで吊り上げられていて、画像を見たらケーブルが切れないか心配になりました。4歳とまだ子ゾウで体も130センチと小柄だったようです。マントと帽子をかぶって歓迎されたたかちゃんは、賢くて12くらいの芸を身につけました。鈴振り、イヤイヤ、おつむてんてん、旗振り、台の上でのお座り、ラッパ吹きなど。ちなみにゾウ使いが芸を教える時は、鉤のついた調教棒を使って痛みで覚えさせているのですが、最近は動物福祉の観点でレーザーポインターやターゲット棒になっているそうです。
たかちゃんは調教師の押上さんを慕っていたそうです。それでも育ちすぎたので、4年ほど高島屋で暮らしたあとは、上野動物園に移動することになりました。なんと、自分でデパートの階段を降りていって、最後に別れを告げる悲しそうな鳴き声を発したとか。後日、押上さんが動物園を訪ねたら、「ウオーー」と鳴いて近寄って、耳をパタパタさせ、ぐるぐる走り回って大はしゃぎだったという感動のエピソードが。ゾウは記憶力がいいです。ネパールで野生のゾウが何の恨みか、14年前に殺した人間の家族を見つけ出して襲撃したというニュースもありました。ゾウの恨みは買いたくないです。
ゾウ同士の対ゾウ関係も難しくて、たかちゃんはそのあとまた多摩動物公園に引っ越すのですが、そこでアヌーラとガチャコというゾウと一緒になり、最初は良好な関係で体調不良のアヌーラを2匹でサポートしていました。しかしガチャコとアヌーラが不仲になり、アヌーラとたかちゃんの関係も悪化してしまいました。最終的にアヌーラがたかちゃんをお堀に突き落とし、それが原因で40歳でたかちゃんは亡くなってしまいます。そのアヌーラが70代の最高齢ゾウとしてまだ存命なのも驚かされます。
子供のころに読んで泣いた「かわいそうなぞう」の後日談も展示で拝見できました。戦争中、上野動物園で三頭のゾウが殺されたという涙無くしては読めない絵本です。なんとゾウたちが殺されたあと、飼育員の方々が食べたそうです。「本当に愛情があるものは食べて供養するという気持ち」だそうですがちょっとショックでした。でも、ゾウの肉は結構おいしいらしいです。食糧難の時代、フランスの高級レストランでゾウ肉料理が出されていたとか。
ガネーシャに導かれて見た展示でしたが、ガネーシャも引くような内容も含まれていました。金運や商売運の神様のご機嫌を損ねないといいのですが……。
何年か前、上野動物園で見たゾウ。笑顔っぽい瞬間に癒されます。
少し前に浮かんだ、ゾウとイルカの合体キャラ「ゾルフィン」。漫画がテーマの島、高井神島の人に頼まれて石に描いてお送りしました。

