結婚して間もないころ、初めて義実家との食事会で、ちょっとお高い和食店へ行ったときのことです。席に着くと、義母がにこやかに「今日は好きなものを頼んでいいわよ」と言ってくれました。そう言われたものの、まだ義実家との距離感もつかめていなかった私は、つい遠慮して、メニューの中で一番手ごろな日替わり定食を選びました。
料理が並ぶと差がくっきり! すると義母が思わぬ行動に
ところが、義父と義兄は迷わず高級和牛御膳や特上のお刺身定食を注文。夫も流れに乗って、一番高い御膳を選びました。「え、みんな遠慮しないタイプだったの……?」心の中でそう思いましたが、今さら注文を変える勇気もありません。
料理が運ばれてくると、私の前には素朴な日替わり定食。隣には、見るからに豪華な和牛御膳が並びます。思わず、私の視線は和牛に吸い寄せられていました。すると義母が、私の定食と男性陣の御膳を見比べて、笑いながらこう言ったのです。
「ちょっと、あなた遠慮しすぎよ。せっかく来たんだから、食べたいもの食べなさい」そして店員さんを呼び、「この子にも和牛料理を追加でお願いします」と、私の分を注文してくれました。
追加で届いた和牛料理はとてもおいしく、「このお肉、おいしいね!」と、みんなと会話を弾ませながら食事を楽しむことができました。
今回、義母のひと言で、遠慮していた気持ちがふっと軽くなりました。義母が私の遠慮に気づいてくれたように、私も誰かと過ごすときは、相手が無理をしていないか、言い出しにくいことはないかを考えられる人でありたいと思います。
著者:中野 人子/40代女性/小学生を育てる主婦。子どもの夏休みが憂うつで仕方ありません。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
※AI生成画像を使用しています

