
最近流行りの冷凍スペースが大きめの冷蔵庫が欲しいと思っている方、ちょっと待って! スペースの活かし方を少し変えるだけで、容量の体感がぐっと変わることもあります。まずは冷凍室収納のコツをマスターして、それでも足りないと感じたら買い替えを考えても遅くありません。
今回は、冷蔵庫収納のプロ・福田かずみさんに、冷凍庫の上段・下段を最大限に使い切るテクニックを教わりました。

教えてくれたのは▷福田かずみさん
冷蔵庫収納家、食品ロス削減アドバイザー。美しい冷蔵庫を保つ収納テクニックが人気で、テレビや雑誌、講演などで幅広く活躍中。家庭の冷蔵庫から食料廃棄をなくす活動も。公式サイト「美人冷蔵庫LIFE」
【冷凍室】10割収納が基本! 上からすべて見渡せるように立てて入れること
冷蔵室や野菜室とは異なり、冷凍室は常にいっぱい収納しておくことで、保冷力がより長く持続します。「引き出し式なら、上から全体が見渡せて、すぐに出し入れできるように立てる収納がベスト。上段と下段で入れ方を工夫し、探しやすくしておきましょう」■上段に使いかけのエリアをつくる
開封ずみで使いかけの冷凍食品は、埋もれてしまうとパッと探せないので、上段の引き出しにトレイを置いて専用エリアをつくり、まとめておきます。「冷蔵室、野菜室と同様、すぐに目につく場所にあることが大事。毎日の献立を考えるときも、ここにある食材を優先的に使うメニューを考えましょう」

■定番の食材は小分け冷凍しておく

にんにくやしょうが、バター、ねぎなど、切らしたくない食材は専用の密閉容器に、小分けにして冷凍を。「定番食材であれば定位置をつくり、中身がなくなってもすぐ補充できるよう容器はそのままに。必要な分だけサッと取り出せるように、使いやすいサイズにカットしたり、ラップで1回分ずつまとめておくと便利」
【小分け冷凍のコツ】
・にんにくは皮つきのまま

・パターは使いやすくカットして

・しょうがはすりおろしてから薄く伸ばして冷凍し、割っておく

■定番以外もケースに入れて中身を分かりやすく

頻繁に食べる食材ではないけれど、少量残って冷凍しておきたいときにも密閉容器が便利。「冷凍するものはそのつど変わるので、ラベルを張らなくても中身が一目で分かるように、容器のふた側を下にして上段に置いています。たらこは使いやすい量をラップでまとめ、しじみやあずきの水煮は水につけた状態での保存が◎」
■水分が少ない調味料なら冷凍してもスプーンですくえる!

みそやコチュジャン、塩麹などの調味料は、冷凍保存が可能。「冷凍することで開封ずみであっても冷蔵室で保存するより長もちするのが魅力です。水分が少なく、塩分や糖分が含まれているので、ほかの食材のようにカチカチに凍ってしまうこともありません。解凍しなくても必要な量をスプーンですくうことができるんです」
■下段の深い引き出しはざっくりエリア分けする

下段は深い引き出しはエリア分けが大事。よく冷凍するものを3ジャンルくらいにざっくりエリアを分けましょう。「例えば、市販の冷凍食品、保存袋に入れて冷凍した食材、それ以外など、エリアを分けることで、必要なものが探しやすくなります。アイスや保冷剤など、細かいものを入れる場合は、ケースなども活用して」
■市販の冷凍食品はブックエンドで立てる

市販の冷凍食品は、パッケージの形状が揃っているものも多く、立てて収納しやすいですが、冷凍室の中身が減ってくると、倒れてしまうことも。「そこで便利なのが100円ショップで購入できるステンレス製のブックエンド。場所を取らずに、食品が倒れないように押さえることができ、これも仕切り代わりとして活躍します」
■保存袋の立てにくいものはケースに入れて冷凍
ファスナーつきの保存袋やポリ袋に入れた食材は、立てられるように冷凍。「特にカレーやスープなど形を揃えて冷凍しにくいものは、100円ショップなどでも購入できる冷凍室専用ケースを活用するのがおすすめです。仕切り代わりにもなり、取り出すときにラク。袋には品目や冷凍した日付が分かるように記入しておくこと」

■空いたスペースに氷を入れることで防災対策に!

冷凍室は常に10割収納が基本なので、中身が減ってスペースが空く場合は、氷で埋めるのがコツ。「スペースに納まる保存容器などに、飲料水を入れて凍らせるだけ。かたまりの氷があれば、万が一、災害などで停電が起きたときも、冷凍室の保冷力をキープするのに役立つし、溶けたあとも飲料水として飲めますよ」
よりおいしく!使い切りコラム
2分の1や4分の1カットのキャベツは、かたまりのまま冷凍してOK!
「キャベツは、葉と葉の間に空気の層があるので、かたまりで凍らせても包丁でザクザク切ることができます。すぐに使う予定がないときは、鮮度がいいうち冷凍保存を。ただし、解凍したキャベツはもとの食感には戻らないので、スープや炒め物など加熱調理がおすすめです」
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家計にやさしいだけでなく、「食材をおいしく食べること」が詰まったテクニックばかり。防災対策にもなる冷凍術は必見です!(編集:鈴出)
撮影/三佐和隆士
文=徳永陽子

