由美さんは、夫の聖也さんと1歳半になる娘・こころちゃんとの3人暮らし。現在、第二子を妊娠中です。夫は自称「気配りじょうず」で育児にも積極的に参加してくれますが、安全面に配慮が足りない面が多くてぎくしゃくすることも。
ある日、由美さんは家族で友人主催のホームパーティーへ。失言してノンデリ認定された夫でしたが、気配りじょうずなパパ友の行動をまねて、夫は名誉挽回! 喜んでもらえるのがうれしくて、その後も見習って行動し続け、会社の同僚からも褒められました。
そんな中実家へ帰ると、今度は由美さんに対して父がノンデリ発言。夫がすかさず指摘し妻を庇ったことで、由美さんは夫の成長に感動します。一方夫は、父を見て自分の今までのノンデリな言動に気づき、反省したのでした。
そんなとき、義父の不注意から、こころちゃんが椅子に立ち上がり、落下する事故が起こります。
聖也さんの伸ばした手は、無事こころちゃんの頭をキャッチ。意識もあり、嘔吐もしていませんが、こころちゃんは激しく泣いています。
「どこが痛い!? 頭は打っていない!?」
救急車を呼ぶべきか由美さんが迷っていると、聖也さんが子ども医療電話相談(#8000)に連絡しようと、自ら電話をかけ始めました。
娘が心配で必死になっている聖也さんと由美さんでしたが、そのかたわらでは義父が騒いでいて……。
「おっ……俺はちゃんと見ていたのに……!」
「急に落ちて……!」
なんと、自分は悪くないと言い訳を始めたのです。
急いで病院へ!







「


「俺は……っ、悪くない……っ」
「急に立つから……椅子から落ちたんだ!」
「うるせぇ!!!」
必死に電話をする夫。そばで騒ぐ父親は邪魔でしかなく、電話が聞こえないと一喝します。父親に向かってそんな口をきくのかと怒る義父でしたが、義母にもその場から離れるように促されました。
電話相談では、現状は様子を見ても大丈夫そうだと言われたようです。唇や顔の色、呼吸の変化、嘔吐の症状が出た場合には、すぐに救急車を呼ぶように言われましたが、心配なら受診するようにともアドバイスされました。
「心配だから、車ですぐに行こう」
夫から話を聞いた由美さんは、迷わずに行動しました。そして医師からは、顔色もよくて異常も見られず、夫が手で頭をカバーして守ったことから、様子見で大丈夫と診断を受けたのでした。
◇ ◇ ◇
事故が起きたとき、まず言い訳から始まった義父に対して、由美さんと夫はこころちゃんのけがを最優先に考え、迅速に行動することができましたね。自分に非があるとき、つい言い訳をしてしまいがちですが、まずは目の前の状況に対応することが大切です。
子どもが転落するなどのけがをしたとき、まず確認したいのが意識があるか、嘔吐していないか、顔色や呼吸に異常がないかです。これらに問題がなければすぐに救急車を呼ぶ必要はないかもしれませんが、心配な場合はかかりつけ医や、子ども医療電話相談(#8000)に電話して判断を仰ぐことができます。#8000をプッシュすると、住んでいる都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科の医師や看護師から状況に応じたアドバイスをもらうことができます。
また、生後1カ月~6歳のお子さまであれば、日本小児科学会が運営するサイト「こどもの救急」で受診の必要性や対処方法を調べることができます。「頭を強くぶつけた」などの気になる症状を選んでお子さまにみられる項目をチェックすると、夜間や休日などの診療時間外に病院を受診するかどうか、判断の目安を提供してくれます。
一方、意識がない、けいれんしている、顔色が悪い、嘔吐が続くなどの症状がある場合は、迷わずすぐに救急車を呼ぶことが大切です。いざというときに慌てないよう、様々な対処方法をあらかじめ頭に入れておくと安心ですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修者:助産師 関根直子
筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
著者:マンガ家・イラストレーター ミント
