安全性が高く、近視や乱視などを矯正する治療として注目を集めている「ICL」。今回は、ICL手術の流れについて「水天宮藤田眼科」の藤田先生に教えていただきました。

監修医師:
藤田 浩司(水天宮藤田眼科)
獨協医科大学卒業。東京医科大学眼科入局。その後、船橋市立医療センター眼科医長、日本通運健康保険組合東京病院眼科部長などを務める。2000年、東京都中央区に「水天宮藤田眼科」を開院。医学博士。日本眼科学会認定眼科専門医、公益社団法人日本眼科医会代議員。日本眼科手術学会、日本白内障学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本コンタクトレンズ学会、日本眼感染症学会。
編集部
ICLの手術の流れについて教えてください。
藤田先生
まずは目薬で瞳孔を拡大させ、点眼麻酔をして角膜の淵を約3mm切開します。その部分からコンタクトレンズを目の中に挿入します。コンタクトレンズはロール状に小さく折りたたんで目の中に入れるため、切開創は小さくて済みます。
編集部
「目の中に入れる」とは?
藤田先生
具体的には、コンタクトレンズを虹彩と水晶体の間に固定します。虹彩は瞳孔の周りにあって茶色く色がついている部分で、水晶体は透明で虫眼鏡のレンズのような形をしている器官です。水晶体は、目の中でレンズの役割を担っています。
編集部
コンタクトレンズを目の中に入れた後は?
藤田先生
瞳孔を収縮させ、手術は終了です。院内でしばらく休んでいただき、目の状態を検査し、問題がなければ帰宅できます。手術時間は、両目で20分程度です。基本的に入院の必要はなく、日帰りで受けることができます。
※この記事はMedical DOCにて<「ICL」は合併症リスクが多い? 安全に治療を受けるための注意点や手術の流れを眼科医が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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