不妊治療に東洋医学を取り入れる際の注意点
編集部
不妊治療に漢方薬を取り入れている方は多いのでしょうか?
放生先生
そうですね。自然志向や体質改善を望む女性に人気があります。近年ではクリニック側も、患者さんのニーズに応える形で漢方薬の取り扱いを始めているところが増えています。例えば、クリニックによっては、体外受精が中心であっても、週に2〜3回、漢方の専門医を招き患者が漢方について相談できる機会を設けているところもあります。
編集部
不妊治療に東洋医学を取り入れる際の注意点を教えてください。
放生先生
漢方薬を取り入れる際の最も重要なことは、必ず医師から処方してもらうことです。医療機関であれば保険適用となり経済的負担が軽減されます。また、採血でホルモン値などを測定し、漢方薬の効果を客観的に判断できるため、いわゆる「プラセボ」にならない根拠のあるアプローチが期待できます。
編集部
東洋医学を用いた不妊治療を検討したいのですが、クリニック選びのポイントを教えてください。
放生先生
東洋医学を用いた不妊治療のクリニック選びのポイントは二つ。一つ目は、「保険適用で漢方薬を処方してくれるかどうか」、二つ目は、「採血などによって漢方薬の効果を客観的に判断してもらえるか」です。これにより、エビデンスに基づいた治療を受け、無駄な費用や時間を費やすことなく、効率的に不妊治療を進めることができます。
編集部まとめ
漢方薬は、不妊の原因となる体質や自律神経の乱れにアプローチでき、西洋薬と併用することでよりよい効果を期待できることがわかりました。不妊治療に取り入れる際は、自己判断せず専門家の指導を受けることが大切です。西洋医学と漢方を上手に組み合わせることで、より効果的な妊娠へのサポートが期待できるとのことです。気になる方は、お近くの不妊治療クリニックへご相談ください。

