わざと切られたお気に入りのシュシュ…小1娘の心が傷つくできごと|小1の娘がいじめに遭いました

わざと切られたお気に入りのシュシュ…小1娘の心が傷つくできごと|小1の娘がいじめに遭いました

筆箱の件以降、担任から何の説明もないまま時間がすぎていました。そして翌週の水曜日、ななのお気に入りだった水色のシュシュがハサミで切断された状態で見つかる事件が発生。母・かえでの怒りは頂点に達します。

まさか報復されるなんて

小学生 いじめ

私の不信感と不安は、翌日の水曜日に、最悪の「報復」という形で現実のものとなった。

水曜日は朝から気温が上がる予報だったので、私はななに「今日は暑くなるから、髪を結んで行った方がいいよ」と声をかけたの。ななは「うん!」と元気よく返事をして、大のお気に入りだった水色のシュシュを選んだ。

それは、私と2人でショッピングモールに行ったときに、ななが自分で選んだもの。買ったばかりで、まだ1度しか使っていなかった。ななは「体育の時は汚れちゃいそうだから外そうかな」なんて言い出して、おしゃれだなとほほえましく送り出したのに…。

夕方、ななが帰宅した時の顔は、月曜日の時とはまた違った種類の、感情が抜け落ちたような無表情だった。何か言いたいことがあるのに、言葉が喉に詰まっている、そんな顔。

切られたシュシュ

シュシュ

「なな、おかえり。どうしたの?」

ななは静かに首を横に振った。そして、自分の部屋に入ると、ランドセルから筆箱を取り出すのと同じくらい、ゆっくりと、恐る恐る、ある物を取り出した。

「ママ…これ」

ななの小さな手に握られていたのは、あの水色のシュシュ。でも、それはもう、あの時のきれいな形をしていなかった。ゴムが、ハサミか何かで、中央からスパッと切られていた。まるでただの布切れのようになってしまっていた。

「どうしたの、これ!」私の声が裏返った。

ななは泣き出しそうな声で状況を説明してくれた。

「体育のとき、シュシュを外して、机の上に置いておいたの。それで、戻ってきたら……机の上に、この状態で置いてあった」

えいこがやった、とはっきりとは言わなかった。でも、月曜日に担任から叱られたえいこからの、無言の、そして陰湿な「報復」に間違いない。そう確信する理由もあった。

その日の体育の時間、えいこちゃんは紅白帽子を忘れたと言って、いったん教室に戻ったと聞いていたからだ。誰にも見られないように、誰もいない隙に、無言のプレッシャーを与えるかのように、机の上に置いていく。その手口に、背筋が寒くなった。

配信元: ママリ

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