嘘をついていたのは元夫ではなく娘。通帳に残された記録がすべてを物語っていた【孫を置いて消えた娘26】

嘘をついていたのは元夫ではなく娘。通帳に残された記録がすべてを物語っていた【孫を置いて消えた娘26】

前回の話

シングルマザーとして子育てと仕事に奮闘する娘リコさんを支えながら、自身も責任ある立場で仕事に励む雪江さん。リコさんを支えたい一心で、孫のミオちゃんのお迎えや世話を引き受けていましたが、ある日リコさんは「女としての幸せを感じたい」と言い残し、ミオちゃんを置いて姿を消してしまいます。雪江さんは必死にリコさんを捜しますが、勤務先は半年前に退職済み。スマホは解約され、アパートも退去手続きが進んでおり、行方を追う手がかりは何ひとつありません。このままではどうにもならないと考えた雪江さんは、ミオちゃんを自分の扶養に入れることを決意。嘘やごまかしはせず、今の状況をありのままミオちゃんに伝え、自分が育てていく覚悟を決めたのでした。それから時が経ち、ミオちゃんが小学3年生になった頃のこと。家庭調査票の記入を求められた雪江さんは「自分が保護者として記入していいのだろうか」「住所変更はできるのだろうか」と不安になり、役所へ相談に向かいます。すると職員から「お父様がご存命であれば、まずはそちらにご連絡ください」と告げられ、不本意ながらもリコさんの元夫隆文さんと会うことに。すると驚くことに、隆文さんは「浮気したのはリコさんの方」と衝撃の事実を口にしたのでした。

どれが嘘でどれが本当?娘が信じられない

元夫の隆文さんと別れた理由は、彼が浮気をしたからだと聞いていました。しかし、真実はまったく違いました。浮気をしていたのはリコの方で、浮気相手と一緒になるために離婚を切り出したというのです。リコから聞いていた話とはあまりにもかけ離れた内容に、驚きのあまり言葉を失ってしまいました。

隆文さんの話を聞いた私は「ごめんなさい、今まで聞いていた話と違いすぎて・・・どう受け止めていいか」と戸惑いながらも答えます。すると隆文さんは、切なそうな表情を浮かべながら静かに話し始めました。「僕は、リコと別れてもミオの父ではいたかったんです。だから養育費も支払い続けていますし、最初の頃は面会したいとリコに連絡もしてました。断られ続け・・・もう諦めてしまいましたが」

私には、とても隆文さんが嘘をついているようには見えませんでした。リコは「彼が浮気をしたから別れた」「養育費ももらってない」と話していたのに。大切に育ててきた娘が、ずっと私に嘘をついていたなんて・・・。あまりの衝撃に、私の頭の中は真っ白になってしまいました。

すると隆文さんは「あなたが僕の話を信じられないのも無理はありません。でも、これで僕が養育費を払い続けていることは信じてください」そう言って、通帳を差し出しました。そこには、毎月決まった金額をリコへ振り込んでいる履歴が、途切れることなく記録されていました。「養育費は一度も払ってもらっていない」というリコの話とは、まったく違います。・・・どうやら、嘘をついているのはリコのようです。

私は隆文さんをまっすぐ見つめると「ごめんなさいね、娘の言い分を信じ切っていたわ。娘が嘘をついていたなんて、微塵も疑ってなかった」と謝罪しました。しかし隆文さんは、私を責めるどころか穏やかに首を横へ振り「いえ、これは夫婦の問題ですから」と言いました。

そう、今大事なのはミオのことです。リコがいなくなった今、ミオの保護者は宙ぶらりんな状態になっています。私は隆文さんに「実父であるあなたは、どうしたいと思う?」と問いかけました。ミオに何の感情もないと思っていた実父が、実はリコから娘を取り上げられて、そのうえ養育費も払っていたなんて知りませんでした。隆文さんにもしミオを育てる気があるなら、私はきっと勝てないでしょう。

嘘ではないことを証明するため、リコさんへ毎月養育費を振り込んでいた記録まで見せてくれた隆文さん。一方で、ずっと信じ続けてきた娘リコさんの話が嘘だったと知り、雪江さんが受けた衝撃は計り知れません。信じていた人に裏切られることほど、つらいことはありませんよね。

※ストーリーはフィクションです。登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ

配信元: ママ広場

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