
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『あゆこは日記』の1エピソード『偏愛と哲学と大好きなあなた』を紹介する。作者の苗ままこさんが、7月7日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、苗ままこさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■日頃の感謝と共に互いの関係をまとめる2人

中学生の頃、吹奏楽部に入部したことで出会った歩くんと心春ちゃん。友達同士だった2人に、“恋人関係”も追加され、出会ってから6年経った現在も2人の仲は順調そのもの。
そんなある日のこと。終始にこにこしている心春ちゃんの様子を見た歩くん。「機嫌がいいな」と聞くと、心春ちゃんは「会えると嬉しい」と返す。改めて「俺と仲良くしてくれてありがとう」と歩くんは心春ちゃんに伝える。そして2人は、お互いの関係について論理的に解説し始めて…。
『あゆこは日記』を読んだ人たちからは、「2人の空気感が好き」「自然体っぽくていい」「過去回の将来のお嫁さんワード重要」「言葉の表現が素敵」など、多くのコメントが寄せられている。
■作者・苗ままこさん「読んだ後、穏やかな気持ちや温かい気持ちになる話を描きたいと思っています」

――『あゆこは日記』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
圧倒的に光属性の男女カップルの話が読みたいなと思って描きました。読みたいなら自分で描けばいいのだと、先人が言っていました。
――本作では、論理的に仮説を説明しているシーンが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
植物が好きな男の子と、生き物全般が好きな女の子が会話をしたら、少しマニアックな話になるだろうと想像しながら描きました。花にとってミツバチは大切な存在です。「植物が好きなあなたにとって私はミツバチくらい特別?」と問う女の子と、「ミツバチ以上に女の子のことが特別だ」と男の子が答えるシーンに、2人の関係性のユニークさと温かさを込めました。
――『あゆこは日記』のなかで特に気に入っているエピソードがあれば、理由と共にお教えください。
高校生の時、ファーストキスをするお話です。放課後帰り道にこっそりやってみたものの、キスのあと無言になっちゃうと可愛いかもしれないと思って描きました。この先も2人の関係性は穏やかに続いていきますが、ずっと初めての思い出を大事にしていたらいいなと思います。
――本作のメインキャラクターのプロフィールや秘話がありましたらお教えください。
男の子は黒川歩(くろかわあゆむ)くんと言います。得意なことは走ること、好きなものは植物、率直な物言いをするタイプの男の子です。彼には3つ年上のお姉さんがいて、そのお姉さんの影響で中学時代は吹奏楽部に入り、テナーサックスを吹いていました。
女の子は藤原心春(ふじわらこはる)ちゃんと言います。得意なことは空手(習い事)、好きなものは生き物全般、なんでも器用にこなすタイプの女の子です。彼女も中学時代は吹奏楽部に入り、アルトサックスを吹いていました。
歩くんと心春ちゃんは同じ中学校の吹部で出会ったのです。あと絶対に結婚して欲しいです。2人は将来絶対に結婚します。
――苗ままこさんが漫画を描く上で大切にしていることやこれだけは譲れない!というものがありましたらお教えください。
読んだ後、穏やかな気持ちや温かい気持ちになる話を描きたいと思っています。苦しさや悲しさの刺激で読者を惹きつけるのではなく、ちょっとした日常の幸せや、小さな学びに繋がる雑学を盛り込んで、優しさを織り込むように描きたいと思っています。
――今後の展望や目標をお教えください。
これからも長く彼らのお話を描けたらいいなと思っています。せっかく彼らの世界が豊かに広がり始めたので本も出したいです。まずは同人誌を出すのを目標にしています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつもお話を読んでくださってありがとうございます。恋と、友情と、日常世界の観察を面白がる彼らを、のんびり見守っていただけるととても嬉しいです。

