渡辺久信、松井稼頭央の監督降板に抱いた葛藤を告白 東尾修に「ボールは大したことない」爆弾も<ダグアウト!!!>

渡辺久信、松井稼頭央の監督降板に抱いた葛藤を告白 東尾修に「ボールは大したことない」爆弾も<ダグアウト!!!>

「ダグアウト!!!」より
「ダグアウト!!!」より / ※提供画像

7月27日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週月曜夜10:00-11:00、BS10)。今回は埼玉西武ライオンズ、東京ヤクルトスワローズ、台湾球界で活躍し、最多勝を3度獲得した渡辺久信が番組に初登場した。引退後には監督として日本一を経験し、GMとしても長年チーム編成に携わってきた渡辺が、MCの堀口文宏(あさりど)、上田まりえアナとともに、笑いを交えながらも球団への責任や思いを率直に語る。

■渡辺久信の“オーラ”と低音ボイスにMC陣が圧倒される

番組冒頭、堀口は渡辺について「いつ会ってもオーラがあって…」と紹介。渡辺は「やめてよ」と照れ笑いを浮かべながら、「無駄にデカいんですよ」と大柄な体格を自虐的に語る。

一方、この日の収録で渡辺と初対面の上田は、アナウンサーならではの視点で“声”に注目。「マイク乗りいいですよね」とスタッフへ語りかける場面もあり、登場早々から渡辺の存在感にMC陣が引き込まれていった。

その後、話題は渡辺が考える理想の投手陣へ。右投げ投手3人、左投げ投手2人、アンダースロー1人がそろえば最高のローテーションが組めるといい、投手のタイプが多彩であるほど相手チームは戦略を立てづらくなると監督目線で解説する。

堀口が「今のライオンズはそれに近い」と指摘すると、渡辺は「私がGM時代から獲ってきているので」と自信を覗かせる。アンダースローの牧田和久選手が退団した際には、同じアンダースローの與座海人選手を獲得して補強するなど、何年も先を見据えて投手陣を整えてきたことを明かした。

■東尾修の球は「大したことない」まさかの爆弾発言に堀口が焦る

渡辺が考える“ベストローテーション”で、開幕投手に選んだのは東尾修。その理由について、「開幕投手としての顔です。威厳というか」と、エースとしての存在感を挙げた。

ところが、投手としての魅力を語る中では「(東尾の)ボールは大したことないですよ」とまさかの発言が飛び出す。堀口がすかさず「大丈夫なんですね?我々も映ってるんですけど!」と“巻き込み事故”を警戒して焦りを見せたが、渡辺は東尾の投球術は高く評価しているとフォロー。“どうにもならないすごい球を投げる”のではなく、ストレート・シュート・スライダー・フォークの4種で組み立てる“ピッチング脳”こそが東尾の武器だと明かす。

東尾といえば徹底した内角攻めの“ケンカ投法”が有名だが、その分デッドボールが多い投手でもあった。しかし上田利治監督から「インコースぶつけなかったら(バッターを)抑えられない」と屈辱的な言葉を投げかけられた東尾は、改めてその才能を見せつけたという。次の試合では代名詞的なシュートを1球も使わず、外角のストレートとスライダーだけで完封したのだ。

渡辺が「意地でしょうね。ピッチャーとしての」と振り返ると、堀口も「カッコよすぎますね」と驚がくしていた。

2人目の先発には、圧倒的な存在感と幅広いファン層を持つ松坂大輔を選出。「甲子園のスターはファンをぎゅっと掴んでくれる」と語ったほか、「東尾さんの後ということで、球が3倍くらい速く見えるなと思って」と冗談も。「東尾さんで相手打線の目をぼやかせて、大輔で目を覚まさせる」と続け、スタジオを沸かせた。

渡辺のユーモアが特に表れていたのが、背番号を巡るトーク。西武の選手・監督時代に背負った41番は、プロ2年目に球団から10番台への変更を提示されても“ヨイ”という語呂の良さから使い続けた思い入れのある番号だという。

しかし堀口から「駐車場とかお風呂のロッカーとか、41を使いがちですか?」と尋ねられると、「そんな軽々しく使わない」と即答。「ほかの選手はクルマのナンバーとかに入れてますけど、あんなん入れたらバレちゃいます」と現実的な理由を明かし、笑いを誘った。

■松井稼頭央の監督降板に葛藤「一番本意ではないこと」

番組後半では、2024年5月に松井稼頭央監督に代わって代行監督へ就任した当時の話題に。堀口は「ライオンズファンとしては、驚いたとともに言葉にならなかった」と当時を振り返った。渡辺自身も、監督の打診を受けた際には「なぜこの時期に?と私も思いました」と驚がくしたことを告白。「私の本心は、“もっと稼頭央にやらせましょう”だった」と、続投を望んでいたことを明かす。

しかし球団側はチームが最下位に沈んでいた状況を踏まえ、「今の状況で代行監督をやってもらうのはGMしかいない」と判断。渡辺は松井について「すんごく性格も良いし、人もいいし。もうホント、選手のためによく思ってくれるし」としつつ、「タイミングもあるんですよ、監督って」とこぼす。チームを勝たせ、チームをつくるには就任するタイミングも重要。松井の場合はタイミングが良くなかったと振り返った。

さらに渡辺は、「(松井は)私が“帰ってこいよ”と呼んだ」と述懐。「チーム状態が良くなく、なかなか勝てない状況をつくった真ん中にいた選手たちの獲得に携わっているのは私なんですよ。私にもすごい責任がある」と感じ、「私がやるしかない」と腹をくくったことを振り返る。

松井へ監督降板を伝える場にもGMとして同席した渡辺は、「伝えるのも辛いです。でも一番辛いのは稼頭央だと思うし」と当時の胸中を思い返す。さらに「松井監督に代わって私が代行をやるのは、私としたら一番本意ではないこと」と、親交の深い松井に代わって指揮を執ることへの苦悩も口にした。

2026年、松井は千葉ロッテマリーンズの宮崎春季キャンプに臨時コーチとして参加。将来的な監督再登板について、渡辺は「どこかしら絶対ある。西武もある可能性はある」と力強く語った。チームの結果に対する責任を引き受けながらも、松井の再起を信じる渡辺の言葉が印象的だ。

終始軽妙なトークでスタジオを盛り上げていた渡辺だが、その笑顔の奥には選手獲得や監督人事に関わる立場として球団の未来を背負ってきた覚悟がにじんでいた。

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