
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『やる気スイッチ義兄妹』を紹介する。WEB BL誌『Trifle by 花とゆめ』17号で最終回を迎えた『2度目の恋は異世界で』や、「花とゆめ+」で掲載中の読切漫画『青にわだつみ』(ともに白泉社刊)でも知られる作者の藤井愛子さんが、7月3日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2.6万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、藤井愛子さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■テストの点数が悪かった義兄たちを変えたひと言

双子の義兄・彗と翠は、不真面目なヤンキー。彼らの中間テスト結果を見て、義妹・ナオは将来を心配する。しかしワースト10位に入った2人は、「どーーーでもいい」と改善するようすはない。
そんな義兄たちに、ナオは「…次のテストでいい点取れた方に、ちゅーしてあげますよ」と冗談交じりで伝える。すると、次のテストではナオの予想を大きく超える結果を出し…。
この義兄妹の和んでしまうエピソードを読んだ人たちからは、「何を間違えたのか気になる」「ちゅー効果が強過ぎる」「やる気さえ出ればできるんだ」など、多くのコメントが寄せられている。
■「双子の頑張りにナオがドン引きしてるのが個人的に好きです」作者・藤井愛子さんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

――『やる気スイッチ義兄妹』、また3人が登場するシリーズ『バチバチの双子が兄貴になった話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
数年前に双子の姉妹と義弟による中編ドタバタコメディみたいなものを考えていた時期があったのですが、あまり上手く描けなかったので、性別を逆にしたミニ漫画として同人イベントに持っていきました。以降、描きたい展開が思いついたらネットにあげています。双子の姉妹は元を辿ると小学生のころ生み出したオリジナルキャラでして、性格も今の兄弟とはかなり違います。
――本作では、ナオのご褒美を聞いてほぼ満点を取る彗と翠が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
双子の頑張りにナオがドン引きしてるのが個人的に好きです。兄の慧はクール系、弟の翠はチャラい系という感じなので、この話に限らずキャラに合わせた表情を考えるのも毎回楽しいです。ちなみに兄妹間に恋愛感情はなく今後も特に芽生えません。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
「双子キャラなら入れ替わり展開は必須」みたいな言説をどこかで聞いたことがあって、実際そうした展開はワクワクしますから、慧と翠が入れ替わるシーンは結構お気に入りです。性格の違う2人が周りをおちょくるためだけにお互いのふりをする練習をしていたと思うと愉快ですね。弟がピアスを開けたとき、入れ替わりの再現度が落ちるので兄とモメたことがあるという小ネタもあります。
――普段作品のストーリーやキャラクターデザインなどはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
キャラデザはめちゃくちゃ適当なので、正直回によって服のデザインやピアスの位置などが違うこともままあります。ただ、たまーに恩恵もあって、例えば兄のタトゥーは彫られているわけではなくタトゥーシールなんですが、これは高校生の齢でガチタトゥーは予後が悪すぎるだろうという心配に加えて、途中でお絵描きアプリを変更したために当初使っていたタトゥー用ブラシが使えなくなったことも大きいです。結果、シールの張り替えによって前述の入れ替わりネタが可能となったわけですから、後付け設定の方が私には向いているのかもしれないなと思います。
――今後の展望や目標をお教えください。
この3人には随分と助けてもらっております。ぜひ読者の皆さんに彼らの日常をもっとお届けしたいです。また、これとは別に商業でも描かせてもらっていますので、そちらにも興味を持っていただけるよう引き続き頑張ります。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつもファンレターや差し入れ、コメント等本当にありがとうございます。この義兄妹をきっかけに知って下さった方々にさらに良い漫画をお届けできるよう、そして以前から読切・連載作を読んで下さってる方々が早く古参を名乗れるよう頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いいたします!

