妻とまだ交際していたころのことです。その日はプロポーズをするつもりで、彼女とある公園を訪れていたのですが……。
プロポーズ直前に現れたのは…!?
僕がいつもより緊張していたためか、彼女も「何かありそう」と察したようで、少し真剣な表情をしています。そして、僕が勇気を振り絞ってプロポーズしようとした瞬間、遠くから僕の名前を呼ぶ声が聞こえてきました。それは聞き覚えがあるどころか、毎日のように耳にしている声です。
驚いて振り向くと、母がこちらへ近づいてきました。
「あら、偶然ね。かわいらしいお嬢さんね」
彼女と母は初対面です。突然の出来事に僕があっけにとられている横で、彼女は「初めまして」とあいさつしています。母は「たまには、この公園へ来てみようと思ってね。散歩してたのよ」と言ったあと、気を利かせたのか、すぐにその場を離れていきました。
まさかプロポーズの直前に母と遭遇するとは思わず、僕の心臓はしばらく激しく鳴り続けていました。その後、僕は気を取り直して彼女にプロポーズ。彼女は受け入れてくれ、僕たちは結婚しました。
後日、母に公園へ来た理由を尋ねると、「あなたがいるなんてまったく知らなかったけれど、なぜかあの日は、あの公園へ行こうと思ったの」とのこと。
偶然とはいえ、あまりにも絶妙なタイミングです。プロポーズの直前に母と遭遇したことは、今でも忘れられない思い出となっています。
著者:かまた/50代男性・会社員。仕事よりも趣味のマラソンに力を入れて生きているおじさんです。
イラスト:はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
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