暑い日や単純に面倒くさい時などコンロを使った料理が憂鬱な時はないだろうか。この課題に着目し、成城石井が力を入れているのが、レンジだけで完結する進化系惣菜「RTC(Ready to Cook)」商品である。売上が右肩上がりのこのカテゴリーの開発背景と、成城石井の戦略を読み解く。

■「タイパ」と「本格的な味」の追求
普通のお惣菜は単なる「温めなおし」だが、RTC商品は生のお肉や野菜、自家製タレを一つの容器に入れ、電子レンジの熱でその場で調理する仕組みだ。調理の手間を省く「タイムパフォーマンス」と、手抜き感のない「満足感」を同時に叶える商品として開発された。

■多様な具材とプロの味付け
バイヤーが直接仕入れた新鮮なお肉や野菜を贅沢に使用し、栄養バランスにも配慮している。また、味の決め手となるタレは自社セントラルキッチンの料理人が開発。加熱後にベストな状態になるよう計算されている。

■ラインナップ拡充中
2017年の展開開始以来、RTC商品の売上は発売当初の約30倍へと成長を遂げている。今夏は酷暑期の需要を見込み、食欲をそそる「トムヤムスープ春雨」などの本格エスニック商品を新たに投入し、さらなる市場拡大を狙っている。

■コンロキャンセルという選択肢
「火を使わずに、ボタンひとつで本格的な味が完成する」という新しい食習慣。「コンロキャンセル」需要をしっかりと捉えた成城石井のRTC戦略は、忙しい現代人の食卓を支えるビジネスモデルとして今後も注目を集めそうだ。
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