昨年結婚し、実家の近くにマンションを借りて、夫ナオヤさんと幸せに暮らしていたシノブさん。しかしある日突然、父親が不慮の事故で帰らぬ人となってしまいます。残された母親とともに悲しみに暮れるシノブさんでしたが、ナオヤさんと義家族は「莫大な遺産が入るかもしれない」と目を輝かせていました。シノブさんの母親に資産がどのくらいあるかを遠回しに聞いてきたり、実家に母親1人だけで住むには広すぎると言ってきたりして、シノブさんはナオヤさんと義家族に不信感を抱かずにはいられなくなっていきます。そんなある日のこと。仕事から帰ると、何の連絡もなく義両親が家に来ていました。すると驚くことに、義両親は「遺産を使って、みんなで住む家を建てない?」と耳を疑うような提案をしてきたのです。あまりにも非常識な言い分に反発するシノブさんでしたが、「生意気だ」「嫁に来た分際で」と口々に文句を言われ、悔しさのあまり涙が溢れました。ナオヤさんだけは味方になってくれると思っていましたが、どうやら彼も義両親側につく模様。誰のことも信じられなくなったシノブさんは、家を飛び出して幼馴染のミホさんに助けを求めました。
幼馴染の家に避難!ここならしばらくは大丈夫

勢いで家を飛び出した私は、実家の近所に住む幼馴染のミホの家に向かいました。突然の訪問にも関わらず、ミホもおばちゃんも温かく迎えてくれて感謝の気持ちでいっぱいです。私は涙をにじませながら、家を飛び出してきた理由をミホたちに話しました。
「突然こんな話してごめんね」と謝ると、ミホは私の肩にそっと手を置き「うちは全然かまわないよ、おばちゃんのところに行ったら心配するだろうし、ナオヤさんも電話しそうだしね」と笑顔で言ってくれました。すると、おばちゃんも「いつまでもいてくれて大丈夫よ~」と温かい言葉をかけてくれて、2人の優しさに涙が溢れます。

「で、これからどうするの?」ミホにそう聞かれましたが、私の頭の中には今後の計画なんて何ひとつありませんでした。でも、義家族ともナオヤとも話が通じない今、このまま話し合いを続けても解決しないのではないかと思っています。そのとき、突然スマホがピコンピコンと鳴り始めました。

スマホを見ると、ナオヤから次々とメッセージが届いていました。『どこにいるの?』『実家にもいないの?』『連絡してよ』立て続けに送られてくるメッセージに心底うんざりします。きっとナオヤは、私の気持ちなんて何ひとつ考えていないのでしょう。私は返信することなく、そっとスマホを置きました。

2人の言葉に甘えて、しばらくの間はミホの家にお世話になることになりました。義家族やナオヤのことを考えなくていいだけで、こんなにも気持ちが軽くなるなんて・・・。でも、そんな穏やかな時間は長くは続きませんでした。数日後の仕事中、突然ミホから電話がかかってきました。慌てて電話に出ると、『ナオヤさんのお父さんたちが、おばちゃんちに来てるみたい』耳を疑うような話が飛び込んできました。

「す、すぐ行く」と返すと、ミホは「ちょっと待って」と私を止めました。ミホの話によると、今は母もリラも不在で、家には誰もいないようです。警察への通報も済ませているとのことで、「今は来ないほうがいい」と念を押されました。
一度は義家族やナオヤさんと距離を置くことができたシノブさん。しかし驚くことに、義家族はシノブさんの実家にまで押しかけてきました。お金が絡むと、人はここまで非常識になってしまうものなのでしょうか。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ

