
ホラー漫画家・伊藤潤二氏の名作を実写化したドラマ24「ストレンジ -伊藤潤二の夜も眠れぬ奇妙な話-」(毎週金曜深夜0:12-0:52、テレ東系/Leminoほかにて配信)の第5話が7月31日に放送。石原良純が狂気の父を演じ、その怪演ぶりにSNSでは「鬱エンドになってしまった」「怖くてキモい」と、戦慄する声が相次いでいる。(以下、ストーリーのネタバレを含みます)
■ホラー漫画界の鬼才・伊藤潤二の作品を実写ドラマ化
同ドラマは、伊藤氏の作品の中から厳選したストーリーをオムニバス形式で映像化。伊藤氏は、作品が海外30カ国以上で出版され、“漫画界のアカデミー賞”と称されるアメリカの「アイズナー賞」で殿堂入りを果たすなど、「世界のホラーマスター」と呼ばれるホラー漫画の第一人者だ。
各話は独立した物語ながら、“日常が突如として不条理な恐怖に塗り替えられる”という共通のテーマでつながり、予測不能な展開と逃げ場のない恐怖、そして、美しさと狂気が同居する伊藤氏の作品ならではの世界観を演出する。
■司、好意を寄せる美保の家で恐怖の深淵へ
折原司(坂元愛登)は、密かに好意を寄せる同級生・美保(八木美樹)の自宅を訪れる。しかし、足を踏み入れた邸内には異様な雰囲気が漂っており、そこにはすでに亡くなったという2人の兄の遺影が静かに飾られていた。美保は「この家は呪われている」と怯えた表情を見せ、さらに厳格な父・遠堂(石原良純)に対して必要以上の恐怖心を抱いている様子を見せる。
やがて美保は、まるで別人に変貌してしまったかのような常軌を逸した異常行動を取り始める。彼女の変化に強い違和感と危機感を抱いた司は、絶望に瀕する美保を救い出すため、危険を省みず遠堂家に隠された狂気の真相へと足を踏み入れていく。しかし、その先に待ち受けていたのは、父・遠堂が秘め続けていたあまりにも恐ろしい真実と、一線を越えた深い執着心だった。

■石原良純の怪演が放つ圧倒的圧迫感
美保の家に漂う不気味な違和感を拭いきれない司は、真相を確かめるべく、スケートボード事故で亡くなった美保の兄と親しかった先輩のもとを訪問。兄が命を落とした当時に最後に会っていたという先輩の口からは、当時のあまりにも不可解で恐ろしい記憶が静かに語られる。
後日、司は美保を連れ出し、公園でクレープを食べながらささやかな平穏を分かち合っていた。しかしその最中、突如として美保の様子が一変。両目が不気味な「黒目」で完全に覆われ、自我を失ったかのように池へ飛び込もうとする。異様な力に抗いながら必死で抑え込み、なんとか最悪の事態は免れた司だったが、ふと視線を遣ると、去りゆく美保の父・遠堂の背中を目撃することとなる。
後日、遠堂の不気味な能力によって完全に操られた美保は、凄まじい殺意を向けて司に襲いかかる。絶体絶命の危機に直面する中、極限の状態で必死に自我を保ち直した美保は「助けて」と絞り出すような悲痛な声をあげる。司は彼女を連れて遠堂の支配から逃れようと試みるが、なぜか遠堂は黒目の能力を使うのを急にやめ、美保への異常な執着さえもあっさりと諦めるのだった。
事態は解決したかに見えたが、物語は真の恐怖を残して幕を閉じる。後日、公園の池から発見されたのは、事切れた遠堂の冷たい遺体だった。そして、彼が操っていたあの恐ろしい「黒目の能力」は絶たれることなく、母親が新しく産み落とした赤ん坊へと静かに引き継がれていたのだった。
主人公・司を演じた坂元愛登は、美保への純粋な好意と迫りくる狂気の間で揺れ動く等身大の少年を見事に体現。対する父親・遠堂役の石原良純が見せた、威圧感と底知れぬ狂気を孕んだ圧巻の佇まいはさすがの一言だ。
SNSでは「鬱エンドになってしまった」「石原良純が普通に良キャスティング」「目は白目になるのも気持ち悪いが、黒目になっても異様」「ホラーキングと命名したい。それくらい怖くてキモい」などの声が寄せられている。


