「生贄制度は廃止になっているぞ?」人間が知らぬ間に制度改定?「マズそうだし」と拒否られた少女が“デブ活”スタート【作者に聞く】

「生贄制度は廃止になっているぞ?」人間が知らぬ間に制度改定?「マズそうだし」と拒否られた少女が“デブ活”スタート【作者に聞く】

生贄として来たのに、「帰れ」と言われた!?
生贄として来たのに、「帰れ」と言われた!? / (C)國里

貧しい村のため、生贄として獣人の王のもとへ送り出された少女・ニナ。死を受け入れていた彼女を待っていたのは、「生贄制度は廃止になっているぞ」という思いもよらない現実だった——。さらに「食べるか殺すかしてください」と懇願しても、「マズそうだな」とあっさり却下されてしまう。「おいしい生贄のはずだった」は、絶望の淵に立たされた少女が少しずつ生きる意味を取り戻していく異世界ファンタジーである。作者の國里さんに、作品に込めた思いや見どころを聞いた。

■絶望から始まる“デブ活”生活!?
おいしい生贄のはずだった_第1話_P001
おいしい生贄のはずだった_第1話_P001 / (C)國里

おいしい生贄のはずだった_第1話_P002
おいしい生贄のはずだった_第1話_P002 / (C)國里

おいしい生贄のはずだった_第1話_P003
おいしい生贄のはずだった_第1話_P003 / (C)國里

物語の主人公は、飢饉に苦しむイーナカ村で身寄りなく暮らしていた少女・ニナ。古いしきたりに従い、生贄として獣人の王へ差し出されるが、王から告げられたのは「生贄制度は廃止になっているぞ」という衝撃の事実だった。

帰る場所を失ったニナは「食べるか殺すかしてください」と願うものの、「マズそうだな」と拒まれてしまう。國里さんは、痩せすぎたニナを王宮で健康的に太らせる“デブ活”から物語が始まり、王や王宮の人々の優しさに触れる中で、生きる気力や自己肯定感を取り戻し、恋や新たな人生へつながっていく作品だと紹介する。

■癒やしを届けたいという思い
本作を描いたきっかけについて國里さんは、「とにかく自分自身が癒やされたくて描きました」と語る。しんどいときや何もできない精神状態では、複雑で感情の起伏が激しい作品を読む気になれない。だからこそ、ストレスなく読めて気持ちが穏やかになる物語を描こうと考えたという。大好きなモフモフした動物を数多く登場させ、「すべてが報われて愛される主人公を描こう!」という思いも作品に込められている。

■愛されキャラが続々登場!
読者からは「やさしい世界」「かわいい」「最高です」といった感想が数多く寄せられた。國里さんは「やさしい世界が伝えられたことは登場人物みんなのおかげ」と感謝を口にする一方、特にお気に入りのキャラクターとして隣国の王子・エヴァネルを挙げる。当初は嫌な人物として描く予定だったが、「少し抜けてるおバカな王子」という設定に変えたことで、「頑張って嫌味を言おうとしてる姿もかわいく思いながら描いていました(笑)」と制作を振り返った。

■優しい世界がくれる希望
当初、王は「腹が満たされれば生きたいと願い、逃げ帰るだろう」と考えていた。しかしニナは「王様においしく食べられたいので」と王宮に残り、三食昼寝付き、おやつ付き、お菓子まで用意された環境で“デブ活”に励み始める。死を覚悟していた少女が優しさに包まれながら居場所を見つけていく展開は、読後に温かな余韻を残してくれる。

■取材協力:國里(@國里)

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