今回は東京メトロ銀座線から、おすすめ店を厳選してご紹介。銀座の老舗に“東京ラーメン”の歴史を味わう浅草の人気店、濃厚ど豚骨の注目店と、啜って損なし!の珠玉のラーメンが勢ぞろい!
■【銀座】銀座最古級の名店「銀座 萬福」。創業から愛され続ける中華そば&ポークライスの絶品コンビ
1925年(大正14年)に屋台としてはじまり、1929年(昭和4年)に現在の地に店舗を構え、営業をスタートさせた老舗の町中華「萬福(まんぷく)」。101年にわたり、地元民や銀座を訪れる人々を迎える同店は、今や国民食として愛されるラーメンの黎明期にあたる時代からつくり続けている貴重な存在だ。
今回は「中華そば」と「ポークライス」の2大看板メニューを実食し、3代受け継がれる伝統のおいしさを実感!


店は祖父が開業し、父、そして現在は3代目・久保英恭さん(写真)へと受け継がれている。家族4代で訪れる人もいるなど長く愛され続けているのは、確かな味だけでなく、歴代の店主たちの人情味あふれる人柄もその1つ。

創業時からある看板メニュー「中華そば」。屋台時代には「支那そば」という名称で提供されていた一品で、名前は変われどその味は、創業当時のおいしさそのものなんだとか。

動物系と野菜を煮込んだスープは、それぞれの素材の旨味が存分に感じられる。そこに特製の醤油ダレを合わせ、キリッとまとめられているのが特徴だ。適度に塩気があり、満足感とともに「また食べたい」と思わせてくれる、この味わいこそが人気の所以。

やや縮れの中細麺は、程よく歯応えがあり、さらりと優しいスープともよく絡む。「中華そば」の旨さと滋味深さをしっかりと運んでくれ、さらに実感させてくれる名脇役となっている。

創業時、初代が洋食出身だったことから洋食メニューが多くあったが、時代とともに麺・中華料理を中心としたメニュー展開へと変わっていったという歴史がある。そんななかで、唯一残る洋食メニューが「ポークライス」。長年残るメニューだけに、今では「中華そば」と並ぶ名物として知られる存在となっている。
具材はライスに豚肉、タマネギ、かまぼこ、グリーンピース、そして味付けはケチャップがメイン。噛むほどに素材の旨味が広がり、ふっくら炒めたライスと一緒に頬張れば、どこか懐かしい味わい。実にシンプルだが、絶妙な味付け、熟練の技を駆使した調理法など、その仕上がりは多くの人を魅了する。


■銀座 萬福
住所:東京都中央区銀座2-13-13 久保ビル1階/電話:03-3541-7210/営業時間:11時~23時(LO22時30分)/定休日:日、祝日/支払い方法:現金のみ
■【赤坂見附】豚骨の名店「博多ラーメン 和」で味わう、豚100%・自家炊きにこだわる“濃厚ど豚骨”ラーメン
多くの飲食店がひしめく赤坂の繁華街に店を構える「博多ラーメン 和(かず)」。スープ表面に泡が浮くほど超濃厚な豚骨ラーメンを提供し、創業13年目の今も人気は上昇し続ける注目の一店だ。


「ラーメン」は、豚骨だけを使った豚100%スープ。自家炊き(=店炊き)にこだわり、豚の旨味を最大限に凝縮した濃厚さが魅力。
スープはドロっとしたものを想像するが、トロっとした、どちらかというと“シャバ系”。ひと口啜れば、ガツンと豚の味わいが口に広がり、同時にまろやかさもある。2つのスープを合わせてつくるため、ただ豚の味を濃く出すだけでなく、旨味とまろやかさを調和させるのが最大の特徴となっている。


豚のゲンコツ、頭骨をメインに、背骨や豚足、背脂まで豚の部位をまんべんなく使用。丸2日かけて炊き上げる「取り切り」のスープと、「呼び戻し」製法で仕込んだスープを合わせることで、豚の旨味を強く引き出している。

麺は豚骨ラーメンの本場・福岡にある「トリオ製麺」から直送される極細ストレート。小麦の風味が強く、低加水のため歯応えが抜群。スープが絡んだ麺を噛むごとに、豚骨のおいしさがじゅわりとあふれる感覚も最高だ。

「ラーメン」を注文すると「替玉」1玉が無料で注文できるうれしいサービスも。また麺は「やわめ」〜「粉落とし」の6段階の硬さから好みで選べるので、最初の一杯と「替玉」で、それぞれ違った硬さを楽しんでみるのもおすすめ。

■博多ラーメン 和
住所:東京都港区赤坂5-1-36/電話:03-6435-5514/営業時間:月~金曜11時~15時、18時~22時、土曜11時~15時(LO各15分前)※スープなくなり次第終了/定休日:日/支払い方法:現金のみ
■【浅草】中華そば発祥地・浅草の味が原点!「浅草名代らーめん 与ろゐ屋」が伝えたい“懐かしの味”を啜る
中華そば発祥の地として知られる浅草は、東京のラーメンの歴史を語るうえで欠かせない場所。「来々軒」という一軒のラーメン店からはじまり、今では長年の文化を受け継ぐ店も多く点在している。
そして今回紹介する、浅草・伝法院通り沿いにある「浅草名代らーめん 与ろゐ屋(よろいや)」は、昔懐かしい伝統の「中華そば」を提供する行列店。

生粋の浅草っ子である初代が、自身が慣れ親しんだ“浅草の中華そば”のおいしさを伝えたいと1992年に創業。現在は2代目とともに伝統を守り続けている。

「らーめん」は、昔ながらの“浅草の中華そば”を原点とした自慢の一杯。豚のゲンコツ、背骨、丸鶏、鶏ガラ、野菜各種をバランスよく配合する。じっくり煮込みながら、さらに煮干しをプラスすることで旨味を重ねた奥深いスープが完成。

九十九里浜産の片口イワシ、希少価値が高いサバと2種類の煮干しを使用。動物系のコクだけでなく、魚介系の強い旨味や香りを加え、しっかりとした味わいのなかに優しい風味のある唯一無二のスープに。
そしてスープの味わいを引き立てるのが、秘伝の醤油ダレ。2種類の醤油とみりんをブレンドし、そこにカツオなどを入れて、醤油のキレとダシ感を調和させる。
麺は長野県産小麦をベースとしたもので、浅草の老舗「浅草開化楼」からの特注だ。香り高く、スープとの相性もばっちり。

毎日仕込む自家製メンマや存在感のあるチャーシューなど具材もたっぷり。また、トッピングには高知県北川村産の柚子も。厳選された柚子は、麺を啜ると鼻を抜けるさわやかな香りがたまらない!

もう1つのイチオシメニューが「和風ぎょうざ」。食べごたえのある大サイズで、餡は毎朝手仕込みでつくる、こだわり凝縮の品。
餡の中身は鶏もも肉、春雨、野菜などがぎっしりと詰め込まれ、ジューシーな中からあふれ出す旨味に驚く。「山椒塩」か特製ダレがセットになっているが、まずは餃子本来の味を楽しめる「山椒塩」で堪能するのがおすすめ。

「らーめん」はすっと食べやすい仕上がりなので、8時30分〜10時に来店し、朝ラーメンとして楽しむのもいい。11時からは通し営業のため、昼時などピークタイムの行列を避けて来店できるのもうれしいポイント。
■浅草名代らーめん 与ろゐ屋(よろいや)
住所:東京都台東区浅草1-36-7/電話:03-3845-4618/営業時間:8時30分~10時、11時〜21時、土・日・祝日8時30分〜21時/定休日:無休/支払い方法:クレジットカード、PayPay、現金ほか
取材・文・撮影=GAKU(のららいと)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

