義母が取り分けた肉「男性陣は高級霜降り牛、女性と子どもは特売の鶏肉」→後日男性陣と義母に悲劇が

義母が取り分けた肉「男性陣は高級霜降り牛、女性と子どもは特売の鶏肉」→後日男性陣と義母に悲劇が

義実家でのBBQで用意されたのは、超高級な霜降り和牛。しかし義母がそれを並べたのは男性陣の前だけでした。「女性と子どもは鶏肉で十分」というなんとも時代錯誤の言葉に女性陣はモヤモヤでいっぱい。しかし後日、驚きの展開が待っていたのです……!

女性と子どもは鶏肉だけ…BBQ格差にあ然

ある日義実家の広い庭でBBQをすることになり、義両親、義弟家族、そしてわが家の総勢9名が集合。この日来る予定の義姉夫婦が急用のため欠席したものの、賑やかにBBQがスタートしました。


火が起きて食材が並び始めたとき、義母がクーラーボックスから見事な霜降り和牛を取り出します。「わあ、豪華!」と、みんな思わず大歓声。しかし、その喜びは一瞬で崩れ去りました。義母は焼き上がった和牛のお皿を義父・義弟・夫の前にだけ並べると、「男の人はたくさん食べるし、このお肉は男性専用ね。女性陣と子どもたちは、この鶏肉で十分よね?」と言い放ったのです。


その言葉を聞いた瞬間、子どもたちの顔から一気に笑顔が消えました。「えっ、そっちのお肉食べられないの……?」と、5歳の息子は半べそをかき、義弟のところの8歳の娘ちゃんも、目の前の極上肉と自分の皿の特売鶏肉を見比べて、悲しそうにうつむいてしまいます。


あまりの時代錯誤な振る舞いと、子どもたちにまで悲しい思いをさせる仕打ちに怒りが沸き起こるも、義実家の手前、その場は笑顔でやり過ごすしかありません。私と義弟の奥さんはこっそり「信じられないよね」と愚痴をこぼし合いながら、焦げた野菜と鶏肉を少しずつつまみ、子どもたちに持参した手料理を分け与えておなかをなだめました。


一方、義母自身も和牛には一切手をつけず、「男たちが旨そうに食べるのが一番」とばかりに甲斐甲斐しく世話を焼いています。「自分も我慢しているのだから、嫁や孫が我慢するのも当然」という、歪んだ自己犠牲の価値観が透けて見えて、ゾッとしました。


そんな女性陣の悲哀や子どもたちの視線を知ってか知らずか、男性陣はこちらの様子を気にすることもなく早くからお酒が入ってご機嫌。「やっぱり和牛は最高だな!」とビール片手に極上肉を食べるばかりで、子どもたちの寂しそうな横顔を見て手を差し伸べる者は、誰一人いませんでした。


その帰り道、夫に一部始終を正直に伝えたところ、夫は面倒くさそうに「え? そうだったの? 酔っていて気づかなかったよ。気にしすぎじゃない?」と、どこまでも呑気な対応。義弟の奥さんから届いたメッセージにも「夫に言っても、酔っていて覚えていない、お袋のすることにケチをつけるな、気にしすぎだ、と流された」とあり、私たちは、深いモヤモヤと諦めを抱えることになりました。


ところが、事態は急展開を迎えます。数日後、わが家と義弟の家に、ずっしりと重いクール便が届いたのです。箱を開けると、そこにはあのBBQのとき以上の、大量の高級和牛がぎっしり。その後すぐに、あの日欠席していた義姉から電話がかかってきました。


義姉は「お肉、届いた? この前のBBQのあと、弟から『親父と兄貴と3人で食った和牛最高でした』って写真付きで連絡があったのよ。男3人だけで食べたような書き方だったから怪しいと思って」と言うのです。つまり、酔って気づかなかった、と言っていた男性陣は、自分たちだけで食べたことを自覚していたのです。妻たちからの非難を浴びないために「酔っていたから」と免罪符を決め込んだのでした。


義姉は「お母さんを問い詰めると、お嫁さんと子どもたちには、鶏肉しか食べさせなかったと白状して。本当にごめんなさいね。私も昔からずっとそういう男尊女卑みたいなの不満だったの。前々から言ってたんだけど、私がいないときに限って……」と、義姉は申し訳なさそうに話します。義姉は、義両親を厳しく叱りつけてくれたとのことでした。この大量の和牛は、お詫びとして、義両親に代金を支払わせて無理やり送らせたそうです。


義姉は、「でも、悪いのはお母さんだけじゃないわよ。目の前で妻や子どもがそんな扱いを受けているのに、ヘラヘラ酔っ払って、肉を食べていた男たちも同罪。そのお肉、弟には一切食べさせちゃダメよ。子どもたちとおなかいっぱい食べてね」と言って電話を切りました。


その日の夜、食卓には送られてきた霜降り和牛が並びます。子どもたちは目を輝かせて大喜び。一方、夫の目の前にあるのは、鶏肉と野菜だけです。「なぁ、一切れでいいから……」と情けなく言う夫に、私はグラスを片手に「ごめん、私も酔ってるからよくわからないわ」とひと言。あの日、自分だけ和牛を食べておきながら「酔っていて気づかなかった」と言った夫。その言葉をそっくり返すと、夫は気まずそうに黙り込みました。


味方してくれた義姉への感謝と、完璧な因果応報の景色に、胸のモヤモヤは一気に吹き飛んだのでした。


理不尽な扱いをされても「その場の空気を壊したくない」と我慢してしまいがちですが、黙って耐えているだけでは何も変わらないと実感しました。自分が当事者でなくても不公平な状況に気づいたとき、声を上げてくれた義姉には感謝しています。


家族の中での不平等や理不尽な言動は、子どもたちもしっかり見ていると思います。大人が公平さや思いやりを行動で示すことが、子どもたちへの何よりの教育になるのだと、改めて気づかされた出来事でした。


著者:工藤小夜/30代・ライター。1歳の女の子を育てるママ。好奇心旺盛でおちゃめな娘に振り回されながら、日々癒されている。口癖は「今日の夕ごはん何にしよう……」であり、日々の献立に頭を悩ませている。


作画:Pappayappa


※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)


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