
数年前からホラー漫画を描く色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)さんは、SNSを中心に短編作品を公開している。独特な世界観が魅力的で、どの作品も続きが気になるものばかりだ。今回はX(旧Twitter)に投稿された漫画『広がる夢(1)~(3)』を紹介するとともに、作中で夫が恐ろしい夢からどう抜け出したかなど、制作の裏側を著者に聞いた。



■奇怪な絵の鑑賞と突然の体調不良
Aさんは夫とともにある美術館を訪れ、海外の画家の個展を鑑賞した。美しい風景画が多いなか、1点だけ奇怪な作品があった。画家自身が見た耐え難い悪夢を描いたとされるその絵は、見ると「おかしなこと」が起きると噂され、ネット上でも話題を集めていた。
Aさん夫妻も実際にその絵を見に行ったが、展示ブースは混雑していた。そのとき突然、Aさんは謎の頭痛と吐き気、倦怠感に襲われ、閉館までトイレで足止めされてしまう。仕方なく夫は1人でその絵を見たが、特に怖さは感じなかったという。青空の下に神殿があり、建物の中から人影がこちらをのぞき込んでいる構図だった。
■絵の世界に閉じ込められた夫の悪夢
しかしその日の夜、就寝中の夫がうなされ始め、そのうめき声でAさんも目を覚ます。徐々に激しさが増し、夫は苦痛にもがいているようだった。翌朝、Aさんが「一体どうしたの?あなたが騒ぐから眠れなかったでしょ!」と詰め寄ると、一晩中走り回ったかのようにげっそりとした夫は「ごめん…実は、夢のなかで絵の世界に閉じ込められていたんだ」と告白する。そして、恐ろしい夢の話を語り始めるのだった。
著者の色白ゆうじろうさんによると、夫は目が覚めるまでの間、夢のなかでずっと見つからずに済んだのだという。「見つかっていたら、恐らく…」と意味深なコメントを寄せた。また、自身の不思議な夢体験については「子どもの頃、夢だけに存在した楽しいデパートがありました。今でもそのデパートを見てみたいのですが、大人になってから見なくなってしまいました」と振り返る。
色白ゆうじろうさんはほかにもホラー漫画を多数公開している。興味がある人はこの機会にぜひ一度読んでみてほしい。
取材協力:色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)
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