由美さんは、夫の聖也さんと1歳半になる娘・こころちゃんとの3人暮らし。現在、第二子を妊娠中です。夫は自称「気配りじょうず」で育児にも積極的に参加してくれますが、安全面に配慮が足りない面が多くてぎくしゃくすることも。
ある日、由美さんは家族で友人主催のホームパーティーへ。失言してノンデリ認定された夫でしたが、気配りじょうずなパパ友の行動をまねて、夫は名誉挽回! 喜んでもらえるのがうれしくて、その後も見習って行動し続け、会社の同僚からも褒められました。
そんな中実家へ帰ると、今度は由美さんに対して父がノンデリ発言。夫がすかさず指摘し妻を庇ったことで、由美さんは夫の成長に感動します。一方夫は、父を見て自分の今までのノンデリな言動に気づき、反省したのでした。
そんなとき、義父の不注意からこころちゃんが椅子から転落。転落寸前に夫が手で頭を守りましたが、念の為病院へ。様子見でいいとの診断を受けてひと安心する聖也さんたちでした。
診察後、由美さんたちは医師から「あんた方も親なら、自分の子、ちゃんと見てよ?」「もうすぐ2人目も生まれるんでしょう? 親がこんなんで大丈夫かいな」など、冷たい言葉を投げかけられてしまいました。
「原因は義父なのに……」
医師からの言葉に、ショックを受ける由美さん。すりると夫が前に出て、自分のミスであったと言って医師に反省を示しました。そして、きちんとお礼も伝え、診察室をあとに。義父の責任を被って場をおさめた夫の立派な姿に、由美さんは感動。しかし……。
「……?」
診察室を出たとたん急に足を止めた夫。由美さんが驚いて顔をのぞき込むと、なんと夫は大粒の涙を流していました。
許せない!!







「

「あの夫が……泣いている……!?」
夫の涙に、由美さんはびっくり。聖也さんは、医師に診てもらうまで、こころちゃんが椅子から落ちていく映像が何度も頭に浮かんでいたのだそうです。
「本当に怖かった……」
涙ながらに告白する夫を見て、由美さんも目に涙を浮かべました。
「私も本当に怖かったし、聖也が間に合ってなかったら、考えただけで震えてくる」
由美さんの心に、再度怒りがこみ上げてきました。
「私……お義父さんのこと許せない……」
自分の気持ちはもちろん、由美さんの気持ちも汲んだ聖也さんは、きちんと父親と話すべきだと思ったようです。そのとき、聖也さんの携帯電話が鳴りました。
「お~電話やっと出た。大丈夫だったか~ぁ?」
能天気な父親の声に、聖也さんはあ然。ことの重大さを理解していない様子に、怒りが込み上げてきたのでした。
◇ ◇ ◇
怖かったという気持ちや、怒りの気持ちを夫婦ふたりで打ち明け合えた由美さんと夫。つらい経験をパートナーと分かち合えることは、夫婦の絆をより深めていくものですよね。
一方、ことの重大さを理解していない相手への対応は難しいものです。感情的に責めるのではなく、何が危険な行為だったのか、その結果、子どもがどんな状態になったのかという事実を、冷静に具体的に伝えることが、相手に理解してもらううえで大切なのかもしれませんね。
著者:マンガ家・イラストレーター ミント

