仕事・家事・育児をこなす兼業主婦・キョウコさんは、夫・トモヤさん、保育園に通う息子・ヒロトくんとの3人暮らしです。
トモヤさんは、飲み会や町内会の仕事などを勝手に引き受けてはキョウコさんに丸投げする、いわゆる【断れない男】。人から頼まれると断れない一方で、そのしわ寄せをキョウコさんや後輩・小寺さんに押し付ける無責任な性格です。
ダメ男が好きな町会長の娘・アミさんに持ち上げられたことをきっかけに不倫へ発展し、職場でも「指導」と称して小寺さんに休日出勤や残業を強要するなど、身勝手な行動を繰り返していました。
やがてキョウコさんは離婚を決意しますが、トモヤさんは家事手伝いとして義母との同居を勝手に進めるなど、その場しのぎの対応ばかり。また、不倫相手と会う時間を確保するために義母へ同居代を要求し、断られると職場で小寺さんに八つ当たり。その結果、パワハラを問題視され、上司から一週間の「パワハラ再教育研修」を命じられます。
しかし、トモヤさんは「課長の嫉妬」「反省したフリをすればいい」と反省する様子はなく、同僚からも見放されてしまうのでした。
反省しない夫に不倫相手の様子が一変










その夜、アミさんにパワハラの経緯を話したトモヤさんは、「トモヤの時間は部下の一生より価値があるのに」と肯定され、「オレは仕事もプライベートも完璧なのに」「オレは選ばれし人間だから。資質の違いかな」などと自信を取り戻していました。
小寺さんについて「オレだって仕事もプライベートもこなして寝てないのに」と不満をこぼすトモヤさんに対して、アミさんは「最近の親って、育児を免罪符にして甘えてるよね」と同調します。
そしてアミさんは、無表情のまま「ねえ。その人、仕事に戻れないくらい追い詰めてあげようか?」とぽつり。
トモヤさんはこれまで見てきたアミさんとはどこか違う冷徹さを感じ、思わず戸惑いを覚えつつも、「アミがオレの味方でいてくれるなら、何も怖くない」と答えるのでした。
▼相手の事情を知らないまま、「甘えている」「言い訳にしている」と決めつけてしまうのは、とても危ういことです。育児や介護、家庭の事情は外からは見えにくく、その負担は本人にしか分からない場合も少なくありません。
また、自分の考えに無条件で同調してくれる相手の存在は、ときに判断力を鈍らせてしまうこともあります。だからこそ、一方的な思い込みで相手を責めるのではなく、事実を確認し、多角的な視点で物事を見る姿勢を大切にしたいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター ネギマヨ
