「無気力」症状が特徴的な病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「無気力」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
うつ病
うつ病は持続的な抑うつ気分や興味・喜びの喪失が主な特徴であり、特に慢性的なストレスや重大なライフイベントの経験後に発症しやすいです。治療は抗うつ薬による薬物療法と認知行動療法が中心で、症状が2週間以上続き日常生活に支障をきたす場合は精神科や心療内科の受診が推奨されます。
適応障害
適応障害は職場や家庭の環境変化に対する心理的反応で、明確なストレス要因が発症のきっかけとなります。多くの場合、ストレス要因の除去により改善しますが、長引くと二次的にうつ病へ移行することもあります。症状が1ヶ月以上続く場合は心療内科での相談を検討するとよいでしょう。
無気力症候群(アパシーシンドローム)
無気力症候群は意欲や興味の著しい低下が特徴で、脳機能障害や長期のストレス曝露が原因になることがあります。基礎疾患治療に加え行動活性化療法や作業療法が効果的で、症状が重い場合は神経内科や精神科の受診が必要です。
燃え尽き症候群
燃え尽き症候群は慢性的な職業ストレスの蓄積で生じ、情緒消耗、脱人格化、達成感の喪失を特徴とします。医療従事者や教育関係者に多く、職場環境の改善とストレス管理技術の習得が治療に不可欠です。
自律神経失調症
自律神経失調症は交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、多様な身体症状を呈します。動悸、めまい、頭痛、消化不良、睡眠障害などがあり、生活習慣の改善と必要に応じた医療機関の受診が重要です。
休日無気力症候群
休日無気力症候群は平日の緊張から急激に解放される休日に無気力感や倦怠感が生じる適応反応で、休息と適度な活動のバランスが改善に繋がります。数ヶ月続く場合は心療内科の相談が勧められます。
五月病
五月病は新生活の環境変化による適応障害で、生活リズムの改善やストレス管理が回復の鍵となり、長期間症状が続く際は精神科や心療内科を受診しましょう。
不安障害
不安障害は過度な不安や恐怖が特徴であり、認知行動療法や薬物療法が効果的です。6ヶ月以上症状が続き生活に支障をきたす場合は精神科受診が推奨されます。
「無気力」の正しい治し方・やる気を出す方法は?
早く治したい場合どうしたら良いか?
無気力感を早く改善するには症状の根本原因を特定することが重要です。急性期の対処としては深呼吸やマインドフルネス瞑想で自律神経を整え、短時間の散歩や軽いストレッチで血行促進が効果的です。症状別に、うつ病疑いなら専門医の薬物療法、適応障害では環境調整とストレス軽減、燃え尽き症候群は休息と職場環境の見直しが優先されます。
症状を改善する・やる気が出る生活週間はあるのか?
生活習慣では、東洋医学の気の流れを改善するツボ押し(百会や足三里)が役立ちます。体温調節は朝の温浴で交感神経を刺激し、夜の軽い冷水浴で副交感神経を整えます。睡眠は7-8時間の規則正しいリズムを基本とし、就寝前のスマホ控え、ラベンダーオイルのアロマやヨガなど緩やかな運動で心身の回復を促せます。

