お見送りをしたら…

愛するおうちのわんちゃんとずっと一緒にいたいと思う気持ちは、どんな飼い主さんでも共通です。
しかし、いつまでもその姿を維持できるわけではありません。悲しい気持ちやさみしい気持ちはあると思いますが、最後の飼い主さんとしてのお仕事をしてあげる必要があります。
火葬を行う
季節によってどのくらいの時間で始まるかは異なりますが、愛するわんちゃんの体も死後に腐敗を始めます。
ずっと一緒にいたい気持ちは痛いほどわかりますが、きれいな状態でお別れができるよう、火葬をする必要があります。
飼い主さんのおうちなどの私有地であれば可能ですが、公共の場所や他人の土地などへの土葬は法律に反しているとみなされてしまいます。土葬によって腐敗の過程で異臭や虫の発生などのトラブルも起こり得るため、あまりおすすめできません。
ペット専門の葬儀屋さんやお寺などで依頼をして火葬をしてもらいましょう。火葬まで、腐敗を防止するために、ドライアイスや氷などを使用して冷やすことをおすすめします。
行政へ届け出る
わんちゃんと生活を始めたときに、行政へわんちゃんの登録をしているはずです。毎年狂犬病の時期になるとお知らせが届く地域もあるでしょう。
必ずしも亡くなったという届け出を出さなければならない決まりがあるわけではありませんが、翌年以降狂犬病接種や登録の有無を確認する際に、行っていないと見なされ、督促やお知らせが届いてしまう可能性が考えられます。
すぐにではなくても良いですが、できるだけ早めに行政にも届け出ることをおすすめします。
保険や動物病院などへの申し出やお世話になった方へのご挨拶
保険に関して、支払いにも関係するため、死亡後は速やかに亡くなったことを申請する必要があるでしょう。
動物病院への申し出は義務付けられているわけではありませんが、亡くなったことによりカルテを停止することで、今後ワクチン接種や健康診断のお知らせが届かないようにするなどのシステムと関連している場合があるため、伝えることをおすすめします。
また、つらい気持ちもあると思いますが、生前わんちゃんがお世話になった方たちに亡くなったということをお伝えすることや仲良くしてくれたことへのお礼が伝えられると、より良いでしょう。
伝えるべき方が多いことは、飼い主さんにとってつらい気持ちを都度感じることになってしまうかもしれませんが、わんちゃんがたくさんの方に愛されていた証でもあります。
すぐに伝えることが難しければ、少し時間が経ってからでもよいでしょう。
わんちゃんの生前の思い出を一緒にお話しすることも、お空でわんちゃんが喜んでくれるかもしれません。
まとめ

想像しただけでも、愛するわんちゃんとの別れはつらいものだと思います。
実は私自身、先日16年間ともに過ごした愛犬を見送るという経験をしました。
シニア期に入り、後悔のないようにという思いから、自分が愛犬にしてあげたいことを考え行動してきたつもりでしたが、やはり見送ってから考えても「こうすればよかった」という後悔の気持ちは残っています。
きっと愛していればこそ、後悔を全くなくすことは難しいでしょう。
愛するわんちゃんとのお別れはつらく寂しいものですが、大好きな気持ちと今までの幸せな気持ちへの感謝を伝えられるよう、見送ってあげられると理想的ですね。

