孫のためにできることは全部してあげたい。孫を養子に迎えることを決意【孫を置いて消えた娘30】

孫のためにできることは全部してあげたい。孫を養子に迎えることを決意【孫を置いて消えた娘30】

前回の話

シングルマザーとして子育てと仕事に奮闘する娘リコさんを支えながら、自身も責任ある立場で仕事に励む雪江さん。リコさんを支えたい一心で、小学2年生の孫ミオちゃんのお迎えやお世話を頻繁に引き受けていましたが、ある日リコさんは「今は彼との時間が一番大切。ミオは大事だけど今は離れたい」とミオちゃんを雪江さんに預けたまま姿を消してしまいます。リコさんの勤務先に連絡すると半年前に退職しておりスマホも解約済み、アパートまで退去の手続きがされていて、リコさんを探す手がかりは何ひとつありません。ミオちゃんを守ることを第一優先で考えた雪江さんは、ミオちゃんには嘘やごまかしはせずに事実を丁寧に伝え、自分の扶養に入れる覚悟を決めました。ミオちゃんが3年生になり家庭調査票の記入を求められた雪江さんは不安になり役所に相談。職員からミオちゃんの父親に連絡を取ってほしいと言われ、不本意ながらもリコさんが妊娠中に浮気をして離婚した元夫の隆文さんに会うことに。すると、浮気をして離婚を切り出したのはリコさんだと言われビックリ。さらに、リコさんからは養育費ももらっていないと聞いていましたが、隆文さんはしっかり支払っていました。雪江さんはミオちゃんを手放したくないと思いながらも隆文さんにどうしたいか尋ねると、すでに再婚して子どももいて、ほとんど一緒に過ごしていないミオちゃんを自分の子だと思えないと正直に言われホッとしました。隆文さんの了承も得られ、法的な手続きも問題なく行える目途が立った雪江さんは、ミオちゃんに今の状況を正直に話すことにしました。リコさんはもう帰って来ないかもしれないこと、ミオちゃんが困らないように色々な手続きをしていることを伝えると、ミオちゃんは「ばぁばはミオを置いていかないでね」と不安げな顔で言いました。雪江さんは「絶対に置いていかないわよ」と力強く答え、二人で抱き合いました。

孫を守るために最善を尽くす

リコの元夫隆文さんに会い、リコが嘘をついていたことには大きなショックを受けましたが、ミオのことに関しては私が育てていくために必要な手続きに協力してもらえ一安心です。ひと通りの手続きを済ませた私は、リコがもう帰って来ないかもしれないことを正直にミオに話しました。「ばぁばはずっと一緒にいてくれる?ミオを置いていかないでね」と不安を滲ませるミオに、私は「絶対に置いていかないわよ。ミオ、大好きよ」と心からの言葉を伝えました。

後日、リコやミオのことで色々と相談に乗ってもらっていた祥子ちゃんにここ数日のことを報告しました。「課長、リコさんの元ダンナに会ったんですか!?」ととても驚かれ、「そうよ。緊張したわ~」と隆文さんに会ったときのことを振り返ります。

「彼に会って、ミオのことは整理できたけど・・リコのことは、ますますわからなくなっちゃったわ」としんみりする私に「それは仕方ないですよ。自分の子どもとはいえ、別の人間ですから。私も、息子の考えていることなんて全くわからなくて、たまに不安になりますもん」と励ましの言葉をかけてくれる祥子ちゃん。

祥子ちゃんの言葉で少しだけ気持ちは軽くなりましたが、「子育てって・・難しいわね。リコに関しては、もう終わったものだと思っていたのに、まさか今になってこんな風になるとは。卒業が取り消されて、落第生になった気分よ」とやはり気持ちが沈みます。「課長のせいじゃないですよ」と祥子ちゃんは言ってくれますが、リコを育てたのは私。どうしても責任を感じてしまいます。

「これで一段落ですか?」と聞かれ「今のところはね。でも、隆文さんも新しい家庭があるから、あまり連絡するのもね・・。だから、近いうちにミオは私の養子にするつもりよ」と話すと、「それがいいと思います。ミオちゃんのためにも」と祥子ちゃんは微笑みました。自分の選択が正しいのか自信はありませんが、こうして背中を押してもらえて心強いです。

まだ小学3年生のミオの親代わりをするのは、年齢的にも不安がないとは言い切れません。「私もアラ還だし、何があってもおかしくはないからね。ミオのことはちゃんと守りたいの。ミオのためにできることは、全部してあげたいから」と決意を口にすると、「・・課長は100歳までお元気そうですけどね」と祥子ちゃんが笑いました。100歳は無理だとしても・・ミオのためにも元気に長生きしなくちゃ!気が引き締まります。

昔からリコさんとミオちゃんのことを知っていて、母親という同じ立場でもある祥子さんに相談に乗ってもらえるのは雪江さんもとても心強いでしょうね。

※ストーリーはフィクションです。登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ

配信元: ママ広場

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