「クッシング症候群」の3つの主な症状はご存じですか? 受診の目安も医師が解説!

「クッシング症候群」の3つの主な症状はご存じですか? 受診の目安も医師が解説!

「クッシング症候群」という病名を聞いたことはありますか? ホルモンの異常により発症する病気で、顔が丸くなったり、血糖値や血圧が高くなったりすることで発見されることもあります。しかし、「ただの肥満」と勘違いされ、見逃されてしまうこともあるそうです。今回は、クッシング症候群の主な症状などについて「小暮医院」の小暮先生に解説していただきました。

小暮 晃一郎

監修医師:
小暮 晃一郎(小暮医院)

東京医科大学卒業。その後、西新井病院や関連病院などで経験を積む。2018年、群馬県桐生市に位置する「小暮医院」の副院長に就任。日本糖尿病学会専門医。

編集部

クッシング症候群になると、どのような症状がみられるのですか?

小暮先生

体に表れる代表的な症状としては、以下の3つが挙げられます。

満月様顔貌:顔に脂肪がつき、丸くなる

野牛肩:肩に脂肪がついて丸くなる

中心性肥満:体幹部分に脂肪がつくが、手足は痩せて細い

そのほかにも、皮膚が薄くなったり、皮膚に赤い色の筋が表れたり、体幹に近い部分の筋肉が衰えたりすることもあります。

編集部

なぜ、顔が丸くなったり、脂肪がついたりするのですか?

小暮先生

コルチゾールには体重を増加させたり、血糖値を上昇させたりする働きがあるためです。しかしその一方、筋肉自体に障害が出たり、神経細胞が変形したりすることで手足は痩せて細くなるなど、筋力の低下がみられるようになります。

編集部

そのほかに、どのような症状で自覚すればいいですか?

小暮先生

健康診断などで血糖値や血圧、コレステロール値が上昇することで再検査となり、病気の発見につながるかもしれません。また、「月経異常」「うつ症状」「骨粗しょう症」などの症状がみられることもあります。

編集部

どのような症状がみられたら、医療機関を受診すべきでしょうか?

小暮先生

「食べる量は変わっていないのに太ってきた」「顔が丸くなってきた」「肩の上に脂肪が乗ってきた」というような場合は、内分泌内科の受診をおすすめします。また、「お腹が出てきた」「皮膚が薄くなってあざができやすくなった」「筋力の低下が著しい」といった症状がみられる場合も受診を推奨します。加えて、生活する上で支障が生じるのであれば、念のため医療機関で相談しましょう。

※この記事はMedical DOCにて<「クッシング症候群」の3つの主な症状をご存じですか? 原因・治療法も医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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配信元: Medical DOC

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