
比嘉愛未が主演を務めるドラマ「ファーストクライ 母子救命救急班」(毎週水曜夜10:00-10:54、日本テレビ系/Huluにて配信)の第5話が、8月5日に放送された。院内感染が起こり、感染源の特定が急がれる中、病院のコンシェルジュを務める成宮(前田敦子)が活躍。さらに、彼女の過去も明らかになった。(以下、ネタバレを含みます)
■行き場を失ったワケあり妊婦たちを救う産婦人科医たちの奮闘を描く
本作は、日本屈指のセレブ病院で秘密裏に結成された、新たな命を守り抜く母子救命救急班の奮闘を描くメディカル・エンターテインメント。
主演の比嘉が演じるのは、チームの要となる卓越したスキルを持つ産婦人科医・光井明希。片耳に難聴を抱えながらも、誰よりも赤ちゃんの産声を聞くことに執着する、たたき上げのスペシャリストだ。院長の特命により、行き場を失ったワケあり妊婦たちを無償で救っていく。
ほか、光井に強引に誘われて母子救命救急班に参加する産婦人科専攻医の永坂海斗役を松島聡(timelesz)、特定妊婦を支援するNPO法人「HOME うぶごえ」の代表で、光井の親友・羽鳥美咲役を徳永えり、光井が勤める聖フィオナ病院のコンシェルジュ・成宮忍役を前田敦子、ベテラン助産師の倉田千広役を山村紅葉、フリーランスの麻酔科医・藤堂直樹役を岡部たかし、新生児科医・富永航役を濱正悟、聖フィオナ病院院長・神谷玲子役を真矢ミキが演じる。
■母子救命救急班が受け入れた妊婦が院内感染の感染源と疑われる
名探偵ばりの洞察力を発揮してきた成宮。それは患者である妊婦たちの様子を見るだけでなく、院内の人間関係にも。第5話も名探偵・成宮が活躍しつつ、謎めいていた人物背景も描かれた。
母子救命救急室が新たに受け入れることになった上杉陽菜(工藤遥)。風俗店で働いていた彼女は「父親候補は15人くらい」とあっけらかんとしていた。両親とは絶縁し、誰にも頼らず生きてきた陽菜は、風俗の仕事を続けながら一人で子どもを育てていくと言う。永坂が驚く一方で、成宮は「いいと思います。何を目的に労働に励むかが大事です。その目的が明確におありなら、説教は必要ありません」と応援する。
入院が決まった陽菜を成宮が案内していると、陽菜に声を掛ける人物がいた。聖フィオナ病院を通常に利用しているセレブ妊婦、日比野亜美(河村花)だ。2人は幼なじみだったが、陽菜はとっさに知らないふりをした。家庭環境が真逆だった亜美に陽菜は複雑な思いを抱いていたのだ。
そんなある日、海外で流行中の新型インフルエンザの院内感染が発覚。感染源の特定を急ぐ病院は、最初に分かった感染者の一人である陽菜に疑いの目を向けた。そのとき、保健医療局の面々がやって来て調査を実施することに。院内はロックダウンとなり、入院中のセレブ妊婦たちの間でも陽菜のことがうわさになった。
■成宮が明かした「どん底」の過去とは
外部調査により感染源が陽菜とされた。だが、そこで待ったをかけた成宮。成宮は、陽菜のヒアリングに備えて、感染者の一人だった永坂の隔離部屋を調整していた。それにより陽菜のヒアリングを聞いていた永坂は、「最初はずっと否定していました。でも最後はウソついていたって認めましたよ」と明かした。
陽菜にも話を聞こうとしたとき、行方不明になったことが分かった。自分は邪魔者だとして、ひっそりと病院を出ようとしていた陽菜を亜美が見つけた。陽菜は、亜美がうわさを流した人物だと疑い、さらには「親ガチャが当たりだけだったくせに」と思いをあふれ出させた。
そんな陽菜に成宮が「説教」する。「説教をする際、自身の過去を持ち出し、相手の気持ちに変化を促す手法があります。あれが私は非常に嫌いなんです」と語った成宮だが、陽菜には過去を話したくなったという。
そこで明かされたのは、かつて妊娠が判明したとき、結婚するつもりでいた交際相手が既婚者だったことも分かったこと。成宮はまったく知らず、ウエディングフォトを撮るまで浮かれていた。だが、発覚して相手の妻からは罵詈雑言だけでなくビンタもくらい、職場では不倫のうわさで居場所を失い退職に至った。そんなどん底で、お腹にいた赤ちゃんがかけがえのないものだと気付き、強くなることができた。
陽菜がたびたび口にしていた自分は「バカ」ということ。それをもじって成宮は「バカだと認めた先が大事」と言うのだった。
■成宮は未受診妊婦のうわさを広めた人物を突き止める
陽菜への説教と寄り添いを経て、陽菜がヒアリングで何を言っても信じてもらえずに投げやりになったという証言を得た成宮。保健医療局のメンバーや、彼らを率いた厚生労働大臣の秘書・磯崎修一(川西賢志郎)の前で堂々と「分かりやすいレッテルは相手を傷つけ、追い詰めるんです」と渡り合った。
そのとき、陽菜が母体も危険な出産のときを迎えた。成宮は「私は彼女の名誉を守ります。光井先生はどうか彼女をお母さんにしてあげてください」と光井に頼んだ。
頭全体も覆う感染防護服を着用することで、片耳が難聴の光井は心拍アラームや藤堂、倉田らの声がまったく聞こえなくなってしまった。いつも冷静な光井が焦り、「助けて」と声を上げた。藤堂らは仕草などで合図をする協力をし、神谷も加わって分娩が進められた。
その間にセレブ妊婦たちに探偵さながらの手法で聞き込みをした成宮は、感染源がセレブ妊婦の10歳になる息子だったと突き止めた。さらに、未受診妊婦のうわさを流したのが、神谷の娘で、富永の妻・香織(優希美青)であったことも。母への不満、そして自分も妊娠中で未受診妊婦を受け入れるリスクが不安だったのだ。ただ、香織は光井や母たちが救った陽菜の赤ちゃんを見て反省をした。
成宮の活躍も母子救命救急班のチームプレーとして欠かせない。そして今回は、母になった強さがあったからこそ、妊婦たちに寄り添う力もあるのだと、いっそう頼もしく見えた。
視聴者からは「苦しんだ過去があったから寄り添えるんだな」「かっこいいよ成宮さん」「成宮さんめちゃくちゃ素敵な人」「やっと成宮さんの人間らしいところが見れたなぁ」と反響が寄せられた。また、成宮の過去話を気になったからと約束を破って聞いていた永坂に対し「恋の予感?」とも注目された。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

