チューリップを盗った犯人は友達の弟?疑いたくない気持ちと真実の間でひとり葛藤する娘【花泥棒13】

チューリップを盗った犯人は友達の弟?疑いたくない気持ちと真実の間でひとり葛藤する娘【花泥棒13】

前回の話

かなさんは、小学5年生のさくらちゃんのお母さん。ある朝、庭で大切に育てていたチューリップの花が何者かによって千切られていることに気付きます。チューリップは前日の夕方までは無事だったため、犯行はその後だと推測。同僚から「近所の子どもじゃない?」と言われたことを思い出し、さくらちゃんの友達・大地くんを疑います。一方で、ご近所の城坂さんも犯人候補に。チューリップに詳しく、「花を摘み取ると球根に栄養が回る」と話していたことが、かなさんにはどうしても引っかかっていました。しかし決定的な証拠は見つからず、時間だけが過ぎていきます。そんな中、残っていたチューリップまで切り取られてしまいます。かなさんは防犯カメラの設置を提案しますが、さくらちゃんは「犯人を見つけなくていい」とまさかの反対。その反応を見て、かなさんは一瞬「もしかして犯人はさくらちゃんなのでは」と頭をよぎりますが、娘がそんなことをするはずがないと、その考えを打ち消すのでした。しかし、さくらちゃんが防犯カメラの設置に反対したのには理由がありました。数日前、庭で大地くんの弟・海斗くんを見かけて声をかけると、海斗くんはハサミを置いて驚いたように逃げていったのです。その出来事から、さくらちゃんは「犯人は海斗くんなのではないか」と考えていたのでした。

まだ犯人は見つからないけど、気持ちを切り替えてお世話再会!

さくらが防犯カメラの設置に反対したのには理由がありました。数日前、さくらは庭でチューリップをじっと見つめている海斗くんを見かけます。「どうしたの?」と声をかけると、海斗くんは驚いたのか、そのまま振り向きもせず走り去ってしまいました。不思議に思って花壇を見ると、そこにはハサミが落ちていました。その出来事から、さくらは「犯人は海斗くんなのではないか」と考えるようになったようです。

そんな出来事があったとはつゆ知らず、私は今朝もいつも通りルーティンをこなします。残っていたチューリップの花までなくなってしまったのは悲しかったけれど、城坂さんも「花を摘み取って球根に栄養を回せば、またきれいな花が咲く」と言っていたし、気持ちを切り替えてチューリップに水をあげました。

すると突然「さくちゃんのおかーさん」と、どこからか私を呼ぶ声が聞こえてきました。声のする方へ目を向けると、そこには海斗くんの姿がありました。

「海斗くん、こんにちは」と声をかけると、海斗くんはにこっと笑って「こんにちは!」と元気よく挨拶を返してくれました。「1人?今日土曜でお休みだもんね」そうたずねると、海斗くんは笑顔で「にーちゃんサッカーしに行っていないから、カイくん1人!」と答えました。

いつも笑顔で話しかけてくれる海斗くん。無邪気な笑顔を見るたびに、こちらまで幸せな気持ちになります。「ふふふ、おばちゃんはお花にお水をあげてたんだよ~」そう言うと、海斗くんは嬉しそうに「カイくんもね、ここのお花好きなんだよ。きれいだよね」と言ってくれました。

ここのお花が好きだなんて、嬉しいことを言ってくれます。毎日大切にお世話をしてきた甲斐がありました。・・・私たちが楽しそうに話している様子を、さくらが家の窓から不安そうな表情で見つめていることに、私はまだ気づいていませんでした。

無邪気な笑顔を向けてくれる大地くんを疑いたくはありませんが、ハサミを持ってチューリップを見つめていた姿を見てしまったら、疑ってしまう気持ちも分かりますね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

監修・校正:ママ広場編集部 編集:石野スズ
脚本・作画:めめ

配信元: ママ広場

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