気象庁が8月3日、この夏の暑さについて報道発表を出しました🌞
タイトルは「2026年7月中旬〜下旬の顕著な高温と今後の見通しについて」。気象庁の大気海洋部による発表で、このうち高温をもたらした要因の分析と模式図の作成は、異常気象分析検討会の委員と協同で行われたものです。
【記録された数字】
発表資料から、数字だけを並べます。
・7月中旬と下旬の西日本の平均気温は、統計を取り始めた1946年以降で最も高い記録
・国内で初めて、5日連続の酷暑日(東海地方、7月21〜25日)
・九州では観測史上初めての酷暑日
・酷暑日の延べ地点数は、8月4日の追記で8月3日時点34地点とされ、2025年の30地点を上回り比較できる2010年以降で最多
「1946年以降で最高」というのは、西日本の7月中旬・下旬の平均気温についての話です。7月全体でも、全国でも、年間でもありません📊
【なぜ暑かったのか】
気象庁は要因をいくつか挙げています。釣りに関係する部分を抜き出します。
・背の高い高気圧に覆われ、下降気流があった
・西日本の上空1500m付近の気温が、過去と比べてかなり高い状態が続いた
・晴天が続き、日射が強かった
風が入らない。日が強い。上空も熱い。
真夏の釣行がつらい条件が、そのまま並んでいます🐟
さらに興味深いのは、台風の扱いです。中国大陸に進んだ台風9号・12号や、日本のはるか南東海上で活発だった対流活動から流れ込んだ上層の気流が、西日本から日本の南に集まって下降気流になった、とも分析されています。
遠くの台風が、めぐりめぐって日本の暑さを助長する側に働いたという読み方になります。
【★ここは慎重に書きます】
この件では、誰が何を言ったかが分かれています。
気象庁の表現はこうです。
「地球温暖化等が寄与した可能性があります」
一方、極端気象アトリビューションセンターという研究者グループは、別の分析を公表しています。
「地球温暖化がなければ起こりえなかった」
このグループが分析したのは、7月11日から25日(7月中旬から下旬の前半)の、西日本から東日本南部の上空およそ1500mの気温です。地表の気温ではありません。
数字はこうです。
・温暖化がなかったと仮定した気候:約0.006%(1万年を超えて1度)
・平年(1991〜2020年)の気候:約1.4%(約74年に1度)
・温暖化が進んだ2026年の気候:約2.7%(約37年に1度)
「起こりえなかった」の根拠は、0.006%という数字です。そして平年比では頻度が約2倍になっていた、としています。
この2つは、主体も、踏み込み方も違います。気象庁は自らの発表資料の中でこの研究を紹介していますが、気象庁自身の言葉ではありません。
【8月の見通し】
気象庁は、8月も西日本を中心に、気温がかなり高い日が多くなる見込みとしています。
つまり、7月が特別だったのではなく、この状態がもう少し続くということです。
【釣り人にとって、これが何を意味するか】
「今年は暑い」は感覚の話です。「1946年以降で最も暑い」は記録の話です。
去年までのやり方が通用しない可能性がある、ということになります。
・去年と同じ時間に入って、同じようにバテる保証はない
・去年と同じ場所で、同じ魚が同じ時期にいる保証もない
・水温が高ければ、魚の付き場も変わります
そして何より、人間の側の限界が先に来ます✨
【明日から変えられること】
「例年どおり」で組まないでください。気象庁が「7月中旬と下旬の西日本は1946年以降で最高」と書いた夏です。過去の経験値を基準にすると、判断がずれます。
暑さ指数(WBGT)を見る習慣をつけてください。環境省が地点ごとに予測を出しています。31以上は「危険」の区分です。気温だけでは足りません。
8月もまだ続く見込みです。気象庁が西日本中心にかなり高いとしています。「もう峠は越えた」と考えないほうが安全です。

