
数年前からホラー漫画を描いている色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)さんは、SNSを中心に短編漫画を公開している。独特な世界観がなんとも魅力的で、どの作品も続きが気になってしまう。今回は3つの作品を紹介するとともに、著者に「くらやみこうえん」を描くうえで工夫された点などについても伺った。
■幼稚園で流行する「くらやみこうえん」という不思議な絵本



物語の舞台は、とある幼稚園。園児たちの間では「くらやみこうえん」という不思議な絵本が流行していた。文字はなく、薄暗い公園が描かれているだけだが、その絵本を見ると夢の中で「くらやみくん」と遊べるという。ところが、夢中になる園児たちは次第に元気を失っていき、異変を感じた先生は売れないホラー作家・Kに助けを求める――。
本作を描いたきっかけについて、作者の色白ゆうじろうさんは、「幼稚園に通う娘が『くらやみこうえんという公園がある』という噂話を話していたことから想像しました」と明かす。実際は子供たちだけが知る楽しい公園だったそうだが、「『園児だけが知る暗闇の公園』という響きが不気味に感じられ、その雰囲気を活かして物語を作りました」と制作の裏側を語ってくれた。
また、もし作中で園児たちの悪夢がバクに食べられていなかったらどうなっていたのかという質問には、「心や生命力を吸われ続けていたかもしれません。寄生虫が宿主を完全には殺さず栄養だけを奪うように、『くらやみくん』も園児たちを生かしたまま、少しずつ力を吸い続けていたのではないでしょうか」と、その後の展開についてもリアルな描写でぞくりとさせてくれた。
色白ゆうじろうさんは、本作「くらやみこうえん」以外にも、思わず背筋が寒くなる「カーポート」や、許嫁の死の裏に隠された真実を描く「送り火」など、読後もしばらく余韻が残るホラー漫画を多数発表している。興味のある人は、ぜひ一度読んでみてほしい。
取材協力:色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)
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