●「なぜ罪のない娘が正義を得られないのか」
判決後の記者会見で、原告の女性は悲しそうな表情でこう語った。
「娘は東京の警察官からひどい扱いを受け、不安とうつ、悪夢に苦しんでいます。薬を飲まなければ眠れません。なぜ罪のない娘が正義を得られないのか、理解できません」
長女は恐怖心から外出を嫌がるようになり、現在も精神的な治療を続けているという。
原告側は「3歳児を一人で取り調べたことを違法としなかった点は、きわめて遺憾」とし、警察官の差別的な言動が認められなかったことも不当として、上告を検討している。

