長男が5歳のころ、ママ友のAくんママは息子を見るたびに「本当に賢そう。顔立ちもきれいで将来が楽しみ」と褒めてくれていました。しかしそんなある日、Aくんが幼稚園である問題を起こしてしまったそうなのですが、Aくんママに「原因はあなたの子らしい」と言われ……。
園で起きた大問題!その事実とは…
幼稚園の年中に上がったころ、息子に親友ができました。その親友、Aくんはヤンチャなタイプ。ママ友の間でもたびたび話題に挙がっていた子だったので、最初は少し心配しました。しかし、楽しそうに笑い合う2人の姿は微笑ましく、Aくんママも息子をよく褒めてくれていたので、次第にそんな気持ちはなくなっていったのでした。
ところがある日の降園時、幼稚園の玄関でAくんママが別のママ友Bくんママと深刻な顔で話していました。私が声をかけようと近づいた瞬間、Aくんママが鋭い視線をこちらに向けます。そして唐突に「ちょっと聞いて。この前、うちの子が園の非常通報装置のボタンを押して大騒ぎになったそうなの。でもね、私、息子に話を聞いたけど、あなたの子にそそのかされたからボタンを押したらしいのよ。いい子だと思っていたのに! うちの子だけ悪者扱いされたのよ!」と言い放ったのです。
しかし担任の先生からも息子からもそんな話をされたことはなく、私は頭のなかが真っ白に。寝耳に水でしたが、あまりの剣幕に「えっ、そうなの? 知らなかった……。もしそうなら本当にごめんなさい」と、つい反射的に謝罪。隣にいたBくんママも、Aくんママのきつい言い方に驚いたような顔をしています。
お迎えがまだだったため、私は2人と別れて園内に入りました。そこで担任の先生に先ほどAくんママに言われたことを伝え、「息子が非常ボタンの件でご迷惑をおかけしたと聞きました、すみません……」と謝罪しました。すると先生は「え? その日は風邪でお休みでしたよね。出席簿を見ても、まったくそんな記録はないです。○○くん(息子)は絶対その場にいないはずなのに……。Aくん、なんでそんな噓ついたんだろう……」と言うのです。
私は、首をかしげながら息子と一緒に玄関に戻り、まだ話し込んでいたAくんママに「その日は、息子が欠席していた日みたいなんだけど」と事実を伝えました。すると、Aくんママは一瞬ギクッとしたように目を見開きましたが、すぐに顔を真っ赤にして「何それ、うちの子が嘘をついてるって言いたいの? 先生の勘違いじゃないの!?」と声を荒らげました。
「でも、出席簿にもちゃんとお休みって記録されてるみたいだし……」と言うと「じゃあ、その前の日のことかもしれないじゃない! 日付なんてどうでもいいのよ。とにかく、あなたの子が普段からうちの子をそそのかしてるんだわ! そうやっていつも自分たちだけいい子ぶって、本当にずるい!」と必死に論点をすり替え、理不尽に私を責め立ててきたAくんママ。
しかし、ここで隣にいたBくんママが、「ちょっと待って、Aくんママ。さっき〇〇ちゃん(私)には『息子に話を聞いた』って言ってたけど、私と2人で話していたときは『先生から直接聞いた』って言ってたよね? 結局どっちなの? っていうかお休みだった子が、どうやってその場にいるの? いろいろ話が矛盾してない?」と冷ややかな声で口を挟みました。Bくんママのこの発言で、Aくんママの言っていた「うちの息子に話を聞いた」というのが出まかせだったと判明。
周囲のママたちの視線も集まる中、完全に逃げ道を塞がれたAくんママ。「……いつもあなたの家の子だけ褒められてずるいじゃない。自分の子がヤンチャで、毎回先生に謝る私のみじめさがわかる? わからないでしょ」と急に嫉妬心をあらわにしたのです。すると、Bくんママが「もうやめなよ。自分の子どもがしたことを、休みの子のせいにするなんて無理があるよ」と冷ややかに言います。あとで知ったのですが、Aくんママは私に嘘をついただけでなく、その嘘を周囲に言いふらしていたらしいのです。あちらこちらで嘘をついたせいで、話の一貫性がなくなっていたのです。
何も言い返せず、悔しそうに去っていくAくんママ。私はこの日から、Aくんママと距離を置くことに決めました。私たちの様子を見ていたBくんママや周囲のママたちも、同様にAくんママとは距離を置いているようです。幸いにも、子どもたちは変わらず幼稚園でだけ遊んでいて、友情はその後も続いています。
嫉妬心からでたらめな嘘を言いふらし、わが子までもダシに使ったAくんママ。いくらうらやましいと思っても、相手を陥れることをしては、巡り巡っていつか自分に降りかかり、わが子にも影響が及ぶ可能性だってあると思います。子どもが築いた純粋な関係性を、親の嫉妬心や身勝手な都合で邪魔することのないように、私自身も襟を正していきたいと思った出来事でした。
著者:今野麻紀/30代・ライター。夫と6歳の長男、4歳の長女、2歳の次女の5人家族。看護師からライターに転職し、楽しく働いている。デスクワークにより運動不足が加速中。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)

