食べてくれない焦りや偏食は「感覚過敏」?15分でリセットする乳幼児の食の工夫【医師監修】

食べてくれない焦りや偏食は「感覚過敏」?15分でリセットする乳幼児の食の工夫【医師監修】

乳幼児の睡眠や食事の行動は個人差が大きく、特に初めての子どもの場合は「この行動は異常?」「それとも普通?」などの判断がつかないことも多いと思います。そこで今回は「こどもとおとなのクリニックパウルーム」の黒木先生に、乳幼児の食の正常と異常を分けるラインについて、ケーススタディに沿って教えていただきました。

黒木 春郎

監修医師:
黒木 春郎(こどもとおとなのクリニックパウルーム)

千葉大学医学部卒業。千葉大学医学部文部教官などを経た後の2008年に「医療法人嗣業の会」理事長に就任。2023年、東京都港区に位置する「こどもとおとなのクリニックパウルーム」の院長に就任。医学博士。日本小児科学会専門医・指導医・出生前コンサルト小児科医、日本感染症学会専門医・指導医・評議員。千葉大学医学部臨床教授、公認心理師、臨床発達心理士、子どもの心相談医、医師少数区域経験認定医師。

編集部

乳幼児の食についてはいかがでしょうか? どのようなトラブルが考えられますか?

黒木先生

偏食や食べるのに時間がかかるケースは多い傾向にあります。まず偏食に関しては、感覚過敏などの特性が関与している可能性があります。偏食に気づいたら放置するのではなく、食べやすい食材を使ったり、料理の仕方を工夫したりして、なるべく多くの食材をまんべんなく食べさせるように意識してみましょう。

編集部

食べるのに時間がかかるという問題については?

黒木先生

嚥下が不得意な子どももいます。子どもが食事をしている間、むせないかどうかを注意して観察しましょう。そして、その症状をかかりつけの小児科医に相談してみましょう。疾患がないかどうか、判断してくれると思います。

編集部

どうしても食べてくれない場合は?

黒木先生

子どもが食事をしないと、どうしても焦ったりイライラしたりする養育者も多いと思います。しかし「食べさせなければ!」と焦るのではなく、食事の時間は親子で楽しむことが大切です。会話をしながら食事の時間を楽しむことを意識しましょう。そして、15分くらい経っても子どもが食べなければ食事を中断し、リセットしてみてください。1食くらい抜いても大した問題はありませんから、「食べろ、食べろ」と責め立てるのではなく、いったん切り上げることも大切です。

編集部

食事中にテレビを見せる親も多いと思います。これは問題ないのでしょうか?

黒木先生

食事に対する集中力を欠けさせることになるので、できる限り避けるのが好ましいです。あくまでも食事は楽しい時間であることを意識し、みんなで会話をしながら過ごすことを意識しましょう。

編集部

遊び食べがひどい子どももいると聞きます。これは異常行動でしょうか?

黒木先生

遊び食べは子どもの好奇心が優っていたり、探究心が強かったりする証拠かもしれません。必ずしも問題行動ということはできませんが、「食卓でのルールを決める」「食事に集中できる環境を整える」といったことを心がけてみてください。

※この記事はメディカルドックにて<【親必見】ウチの子「発達障害」かも… 正常・異常な行動の基準・避けるべき習慣を医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

配信元: Medical DOC

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